RBパターソンとの再契約を望むファルコンズオーナー
2022年02月12日(土) 12:50アトランタ・ファルコンズは昨年、どのチームもとっていない方法でランニングバック(RB)コーダレル・パターソンの運動能力を利用し、クラブのオーナーであるアーサー・ブランクは、もっとそれを見たいと考えている。ブランクは昨年4月に300万ドル(約3億5,000万円)の1年契約を結んだ万能選手と再契約するのは当然だと見なしているようだ。
チーム公式サイトによると、ブランクは「われわれとしては、ぜひ(パターソンに)戻ってきてもらいたい。みんなフィールドでのことを見てきただろう。非常に才能のある選手であり、アスリートだと思う。コーチがスキーム――スミスコーチが理解している――を把握したり、このようなアスリートをあらゆる方法で起用してその能力を見たりするときに良い例になる」と述べたという。
パターソンはランヤード(618)とレシーブヤード(548)の両方でキャリアハイを達成しており、チーム最多の1,166スクリメージヤードを稼いだ。昨年にヘッドコーチ(HC)に就任したアーサー・スミスが擁する攻撃陣は、パターソンをアウトサイドからスロット、バックフィールドまであらゆるフォーメーションに並ばせてランニングバックとしての才能を発揮させ、パターソンはキャリアハイとなるキャリー153回を記録した。十分に300万ドルの価値に見合う活躍を見せてきたパターソンは、この春から無制限フリーエージェントとなるため、より多くの収入を得られるのは確かだが、ブランクの決意は固いようで次のようにつけ加えている。
「とんでもない若者だ。ファンとの関係もいい。ロッカールームでも素晴らしい。真のコンペティターだ。来年の今頃も彼がファルコンであることを願っている」
パターソン自身も残留を希望していると明らかにしている。最後の試合では、スパイクにメッセージを書いてまでそれを主張した。
シーズン終了後、パターソンは「アート(アーサー)のもとでプレーしたくないなんて、馬鹿げていると思う。特に今年は彼が築いてきた土台と、フィールド内外を問わず、彼がロッカールームのみんなと一緒につくりあげてきた相性の良さがあったしね。俺みたいな人にとって、来年もアートのもとでプレーしたくないと思うのは愚かだと思う」と語っている。
パターソンはプロ入りしてから8年間でミネソタ・バイキングスからオークランド・レイダース、ニューイングランド・ペイトリオッツ、シカゴ・ベアーズに拠点を移し、昨年ついにファルコンズに入団した。これまではオールプロ級のキックオフリターナーとしてスペシャルチームの名選手と呼ばれてきた。意外なことに、パターソンはファルコンズでキックオフリターン(18回)とキックオフリターンヤード(434)でキャリア最低を記録している。しかし、新たに発揮したオフェンスとしての価値は、30歳のキャリアを印象的に更新するものだった。
そして、ブランクが手助けできるのであれば、その続編はファルコンズで展開されていくだろう。
【RA】