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足首負傷のWRトーマスをトレードせず2022年シーズンでの復帰を期待するセインツ

2022年02月13日(日) 19:44

ニューオーリンズ・セインツのマイケル・トーマス【NFL】

ニューオーリンズ・セインツは2021年シーズンを通して、相次ぐ足首のケガにより欠場を余儀なくされていたスターワイドレシーバー(WR)マイケル・トーマスが不在のまま戦ってきた。

9勝8敗でシーズンを終えた後、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンの退任とそれに続く守備コーディネーター(DC)デニス・アレンのHCへの昇格、ランニングバック(RB)アルビン・カマーラの逮捕など、大きな出来事が続いたセインツ。それにより、トーマスと、めどが立たない彼の回復までのタイムテーブル、そしてチームとの関係からスポットライトは大きくそれることになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地12日(土)に『Super Bowl Live(スーパーボウル・ライブ)』でセインツはトーマスのトレードを計画しておらず、2022年に復帰することを期待していると伝えた。

ラポポートは「セインツの傑出したレシーバー、マイケル・トーマスをめぐる好奇心と英雄物語は、すべての関係者にとって前向きな形で幕を閉じようとしているようだ。彼はまたしても足首を痛めた後、毎週治療を受けながらニューヨークでかなりの時間を費やしてきた。それがレギュラーシーズン終了以降の彼の状況だった。(中略)彼は今、ニューオーリンズに戻っており、チームとコミュニケーションをとっている」と語った。

トーマスは下腿(かたい)部の問題により、2シーズンで制限を受けており、2021年には最終的に手術を2度受けなければならなかった。トーマスの2022年のキャップナンバーは現在、2,470万ドル(約28億6,000万円)を占めている。セインツがトーマスを6月1日(水)より前にトレードまたはリリースした場合、この数字はデッドマネーとして2,270万ドル(約26億3,000万円)に微減し、それより後にトレードまたはリリースした場合は1,580万ドル(約18億3,000万円)を節約できる。今のところ、セインツとトーマスは来シーズンに向けて足並みを揃えているようだ。

トーマスの復帰にはますます期待できそうな一方で、2022年ドラフトとクオーターバック(QB)の移籍が活発になる可能性のあるオフシーズンに近づく中、QBが決まっていないという不確実な状況は、依然として論争の的となっている。今後数週間、または数カ月の間、アレン時代はありとあらゆる可能性を秘めていると言えよう。

【RA】