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QBバロウは“筋金入り”、「彼のために何かしたい」とベンガルズオーナー

2022年02月18日(金) 10:21

シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Mark Zaleski】

シンシナティ・ベンガルズはクオーターバック(QB)ジョー・バロウを保護する要員を増やすことが今オフシーズンの最優先事項だと分かっている。

バロウは今シーズン、プレーオフを含めて70回のサックを喫しており、1970年のNFL合併以来、3番目に多くサックされたクオーターバックとなった。ポストシーズン4試合では、第56回スーパーボウルでの7回を含めてNFL史上最多となる19回のサックを受けている。

現地16日(水)にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)王者としての奮闘を称える会が開かれ、オーナーのマイク・ブラウンはバロウを助けることが前進していく上で重要であると指摘した。

チーム公式サイトによると、ブラウンは「ジョーはスマートな選手であり、それが輝きを放っている。彼は正確で、筋金入りだ。彼のために何かしたい」と語ったという。

ベンガルズは昨年のドラフトに向けて、ワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスとオフェンシブタックル(OT)ペネイ・スウェルのどちらを指名してバロウを助けるべきかという議論になっていた。ベンガルズはキャッチの新人記録を更新したダイナミックなワイドアウトを選択。チェイスがいなければ、ベンガルズはスーパーボウルに出られなかっただろう。しかし現在は、オフェンシブラインのアップグレードが最も重要だ。

新たに契約延長に合意したヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは、ブロッキングを改善する必要があると認めた一方で、バロウの受けたサックに関してオフェンシブラインを見捨てないように努めており、次のように述べている。

「ユニットとしてもっと良くならなければならない。向上が必要な特定のグループにこだわらず、どんな形であれ、チームの向上を目指していく。オフェンシブラインのおかげでスーパーボウルに出場できた。スーパーボウルで勝つためのチャンスを与えてくれた。統計的にはすべて彼らの肩にかかっているように見えるが、必ずしもそうではない。もっと良いポジションにつけるようなプレーコールがあるはずだ。それらを手助けする方法がたくさんあるはず。スーパーボウルに出場し、勝つためのチャンスを与えてくれたオフェンシブラインなのだから、その点は評価されるべきだ」

バロウのプレッシャーを受けながら投げることができる能力と巧みにプレッシャーを回避できる能力により、ブロッキングの不備があってもベンガルズオフェンスは機能することができた。とはいえ、スーパーボウルの後半ではロサンゼルス・ラムズのスターディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドが試合を支配し、バロウ率いるベンガルズ攻撃陣を何度も混乱させるなど、明白な問題が顕在化していた。

ベンガルズには若い才能があり、今後何年も優勝候補であり続けるはずだが、オフェンシブラインの構築は2022年オフシーズンに向けて課題として残り続けている。

ブラウンは「トップチームの核となるものが揃っていると思うし、それを補強したら、より良くなっていけるだろう」とコメントした。

【RA】