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2年目もルーキーシーズンのような活躍を見せると意気込むライオンズWRセント・ブラウン

2022年02月22日(火) 11:25


デトロイト・ライオンズのアモン-ラ・セント・ブラウン【AP Photo/Lon Horwedel】

アモン-ラ・セント・ブラウンは5つ星の評価とともに南カリフォルニア大学(USC)に入学した。NFLへの参加は同じような話題をもたらさなかったが、プロ1年目のシーズンでその状況を変えている。

デトロイト・ライオンズのワイドレシーバー(WR)セント・ブラウンは出だしで遅れたものの、シーズン第17週と第18週に連続して100ヤード超を記録し、最後の4試合でそれぞれタッチダウンを決めてルーキーシーズンを締めくくった。シーズン第13週に決勝点となるタッチダウンパスをキャッチし、それまで未勝利だったチームに初勝利をもたらして弾みをつけると、そこからセント・ブラウンは頭角を現し始めた。

2022年シーズンを迎えるにあたり、昨シーズンと同様の活躍を続ける準備ができているセント・ブラウンは、自分のことを疑う人たちに耳を傾けて時間を無駄にしようとはしていない。

セント・ブラウンは『ESPN』に対し、「俺のルーキーシーズンがまぐれだったと感じている人たちに対して、言うことは何もない。俺にできるのは、彼らが間違っていると証明することだけ。正直、他人のことはあんまり気にしていない。自分のこと、チームのこと、あとは自分にできることを気にしている。レシーバーとして、小さくてもできることはたくさんある。ブレイクの方法、ボールの捕り方、プレスからのリリース、体づくり、バランスの取り方とか、たくさんのドリルがある。今、やっていることをやめるつもりはない」と語っている。

セント・ブラウンの物語は彼がNFLにたどりつく前から語られてきた。サーバイト高校から南カリフォルニアの名門マター・デイ高校に移ったセント・ブラウンは、モナークスに在籍していた高校2年生のときに大きな注目を集めている。結局、セント・ブラウンは近くのUSCに進学したが、トロージャンズでプレーしている間は同じような注目を集められず、最終年は苦戦を強いられていた。

ドラフト前の測定値を向上させられなかったセント・ブラウンは、結果として4巡目で指名されている。しかし、セント・ブラウン家――ミスター・ユニバース優勝者ジョン・ブラウンとその3人の息子(エクアニメウス、オシリス、そしてアモン-ラ)で構成されている――の才能を知る者は、その家族が熱心に物事に取り組む人ばかりであることを知っている。セント・ブラウンはただNFLで活躍する機会が必要だっただけで、デトロイトで完ぺきな機会を見つけたのだ。

2年目のシーズンを迎えるにあたり、セント・ブラウンはもはや注目を集めずにはいられないだろう。昨シーズンにキャッチ90回で912ヤード、タッチダウン5回を記録してチームをリードしたレシーバーを、ライバルたちは見過ごさないはずだ。それは、スポットライトを浴びることに慣れているセント・ブラウンにとって問題ではない。ルーキーイヤーを好成績で終えて足場を固めたセント・ブラウンは、さらなる活躍を見せる準備ができている。

セント・ブラウンは次のようにコメントした。「NFLでは何が起こるか分からない。ルーキーというのは新しいってこと。キャンプからチームに入ろうとするわけだ。そして、チームに入った後は、どうすればフィールドに出てプレーできるかを考え、プレーした後はどうすればプレーを続けられるのかを考えて、チームのために一貫した選手でありたいと思っている」

「だから、自分としては、そのスタートからゴールまでのプロセスを着実に登り続けてこられたんだけど、今は、リーダーとしての自覚が芽生え始めているところだ。ドラフトで指名される若い選手たちの力になりたいと思っている。ここは才能のある若い選手がたくさんいて、本当に若いチームだと感じている。みんながひとつになって、互いに支え合うことができれば、何かできるかもしれないと思っているし、この先、かなりいい感じになっていくと思う」

【RA】