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オフシーズン中のQB追加を認めるスティーラーズGMコルバート

2022年02月22日(火) 13:11


ピッツバーグ・スティーラーズ【NFL】

ピッツバーグ・スティーラーズはベン・ロスリスバーガーなき時代を迎えているが、今後の見通しははっきりしていない。

とはいえ、スティーラーズは未知の領域に踏み込んでいるわけでもないようだ。チームはこれまでバックアップを務めてきたクオーターバック(QB)のメイソン・ルドルフと2022年も契約しており、制限付きフリーエージェント(RFA)のテンダーを通してQBドウェイン・ハスキンズも引き留めることが予想される。かつてのロスリスバーガーと同様に、スティーラーズでの最後の数カ月間を過ごしているジェネラルマネジャー(GM)のケビン・コルバートは、チームは今のところルドルフが2022年に先発することを想定していると現地21日(月)に記者団に述べた。

コルバートGMは「シーズンが今日始まったとすれば、メイソンがわれわれの先発だ」と『ESPN』のブルック・プライヤーに話している。「彼はこれまで先発として5勝4敗1分を記録した。われわれはメイソンの今後の活躍に期待している」

ロスリスバーガーが引退したことによって生じたメリットは数値化することができる。スティーラーズは2022年にロスリスバーガーとの契約によって多額のサラリーキャップを取られてしまう代わりに、彼との契約最終年に発生する1,000万ドル強(約11億4,600万円)のスペースを考慮するだけで済む。去年と違い、スティーラーズにはロースターをアップグレードするための余地があるというわけだ。

このような現実は、オフシーズンにスティーラーズがクオーターバックをどうするかに影響を与える可能性がある。

クオーターバックのポジションについてコルバートGMは「このポジションを追加することは間違いない」とコメントしている。「現時点ではそれをどのようにやるかは言えない。トレーニングキャンプは4人で臨む。もし今日からメイソンを先発としてシーズンを迎えたとしても問題はない。彼を中心にベストのチームを築き上げるだけだ」

そのためにスティーラーズがどう行動するかは、これから数週間から数カ月にわたって話題となるだろう。スティーラーズはクオーターバックに長期的な答えを持っていないようだが、ルドルフかハスキンズ、あるいはその両者によるパフォーマンスがその現実を変える可能性はある。ドラフト1巡目にも同じくらい可能性があり、全体20位の指名権を持っているスティーラーズはリバティ大学のクオーターバックであるマリク・ウィリスと、2021年にピッツバーグ大学で活躍し、地元の人気者でもあるQBケニー・ピケットのどちらかを選ぶこともできるかもしれない。

スティーラーズはその指名権を他のポジションに使い、ルドルフとハスキンズで新しいシーズンに臨むこともあり得る。また、このオフシーズンは再びクオーターバック市場が活気づくと思われる中、スティーラーズにはフリーエージェント(FA)のクオーターバックを獲得するために必要なキャップスペースも確保している。

例えば、サンフランシスコ・49erのQBジミー・ガロポロをトレードで獲得し、ベテラン選手に再び新たな居場所を提供することができるかもしれない。あるいは、格下のシグナルコーラー2人と契約することも考えられる。余裕のあるキャップスペースのおかげで、スティーラーズは初めてクオーターバックという最も重要なポジションを強化するために複数の選択肢を検討することができる。

コルバートGMは「われわれが積極的にフリーエージェントを取るチームだと思ったことはない」と『WPXI』のジェナ・ハーナーに話している。「その伝統が変わるとも思っていない。一方で、われわれにはそれを実現できるキャップスペースもある」

スティーラーズはそのキャップスペースをさまざまな方法で使用することができ、オフェンスラインやディフェンス陣に選手を追加することも可能だ。または、その大部分をクオーターバックの獲得に充てることもできる。

いずれにしても、このオフシーズンに重要なシグナルコーラーが玉突きで1人か2人はあぶれる可能性のあるスティーラーズにフットボール界は注目していることだろう。

【R】