NFLスカウティングコンバインがプロトコルを修正、ドラフト候補生の制限区域離脱を許可へ
2022年02月22日(火) 13:22NFLスカウティングコンバインは現地21日(月)に来週のコンバインイベントに参加する候補生に向けて、プロトコルを変更したことで候補生はインディアナポリス滞在中に制限区域から出ることが可能になったと通達した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが入手した覚書の一部には「安全のために、すべての選手が安全なコンバインエリア内に常にとどまることを推奨する。しかし、スケジュールの空き時間に制限区域から出たい場合は、自己責任で出られるようになった」と記されている。
また、この覚書には選手の“承認された医療支援者(理学療法士、マッサージ療法士または承認されたアスレチックトレーナー)”が、適切な手続きを踏めば制限区域内に入れるとも書かれている。
この覚書は土曜日の発表を事実上、くつがえすものになる。ラポポートとペリセロが日曜夜に伝えたところによると、会場を保護する制約が変更されなければ、ドラフト候補生の代表は3月1日(火)から7日(月)まで行われるイベントでのテストやフィールド上のワークアウトおよびインタビューをすべてボイコットしようと計画していたという。選手とその代理人にとって、コーチやアスレチックトレーナーなど、チーム全員のアクセスを可能にすることは、最も重要な課題だった。
土曜日に送付された覚書には、2022年のコンバインに参加するすべての選手は「インディアナポリスで過ごす間、すべての時間帯でコンバイン会場の安全な場所に制限される」と記されていたほか、このポリシーに違反したことが判明した選手は「今後の参加資格を失い、帰宅させられる」とも書かれていた。このプロトコルでは、選手はコンバイン中に1人の医療支援者を招待できるが、承認されない限り、その支援者は指定された場所に入れないことになっていた。
土曜日の覚書によると、プロトコルは「選手全員の経験を向上させ、健康と安全の観点から選手を保護する」ために考案されたものだったという。その他の変更点としては「現地の滞在日数の短縮、検査スケジュールの短縮、新しいコミュニケーションプラットフォームの採用、予定された健康診断の実施、食事のオプションおよび時間のカスタマイズ、1人で宿泊できる設備の確保、注意散漫を防ぎ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を抑えるための安全な環境の整備」などがある。
土曜日に覚書が送付されたことを受けて、NFL選手会(NFLPA)の会長を務めているクリーブランド・ブラウンズのセンター(C)JC・トレッターは日曜日に、この展開に落胆していると『Twitter(ツイッター)』に投稿。その後、NFLPAは「出席しない者の決断に同意し、支持する」という内容の覚書を代理人に送付し、ペリセロとラポポートがこれを入手している。
NFLスカウティングコンバインは月曜日に「われわれは医療専門家と協議しながら、コンバインの方針と手順を進化させ続けている」と明言した。
今年のコンバインには合計324名が招待されている。1987年からインディアナポリスで開催されているコンバインは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、フィールド上でのワークアウトがキャンパス内のプロデーで行われるなど、2021年に大幅に変更された。
【RA】