スティーラーズはQBハスキンズにテンダーを予定しているとコルバートGM
2022年02月23日(水) 07:51ピッツバーグ・スティーラーズはこの20年間でほぼ初めて、クオーターバックのポジションに課題を抱えた状態でオフシーズンに突入するが、まもなくジェネラルマネジャー(GM)を退くケビン・コルバートは内部の2人の後任候補――メイソン・ルドルフとドウェイン・ハスキンズ――とプロセスを開始している。
コルバートGMはルドルフが先発候補であることを明かしつつも、チームはハスキンズを制限付きフリーエージェント(RFA)のテンダーとして残留を実現させる計画だという。
チームの公式サイトで「ドウェインは制限付きフリーエージェントとなり、いずれかのタイミングで彼をテンダーすることになるだろう」と述べたコルバートGMは「つまり、われわれにはドウェインもいるし、メイソンもいる。外からそこに誰かを追加できるか? もちろんだ。常にトレードは見ていくし、制限なしのグループもカットされる可能性のあるところも見ながら、その中で比較し、そしてドラフト補償の観点やフリーエージェンシー、サラリーキャップの可用性的な判断、今のチームにどういう影響があるかなどを比べていく」と続けた。
スティーラーズがハスキンズにこだわったとして驚きはない。ハスキンズに対するテンダーが高くなるとは考えられず、比較的に安価で元ドラフト1巡目のクオーターバックをキープできるのだ。
2019年にドラフト全体15位でワシントンから指名されたハスキンズは2020年にリリースされるまでわずか16試合にしか出場していない。最後にハスキンズをフィールド上で目にしたときは活躍していたとはいえ、プロセスの遅さと正確さに問題があった。
2021年はマイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)の下、キャリアのリハビリに励んだ。ハスキンズがどのような進歩を遂げたのかはスティーラーズが誰よりも分かっている。24歳という年齢からしても、ハスキンズが好転するためのドアは閉じられていないが、コルバートGMはハスキンズが方程式の一部であるという以上のことは語っていない。
「ドウェイン・ハスキンズはスカウトチームのクオーターバックとして、シーズンを通していくらか素晴らしい経験を積むためにやってきた。プレシーズンで何度かプレーし、競争的にも、それからもしかしたら先発になれるかもしれない可能性も見せてくれると期待している。現時点では誰にも分からない。彼ら2人にとっても、われわれが迎え入れるかもしれない選手にとっても、素晴らしいトレーニングキャンプになるはずだ」
コルバートGMは2022年のNFLドラフト後にスティーラーズのGM職を辞するが、スティーラーズがクオーターバックに関してどのようなルートを取るのか、コルバートGMの決断はスティーラーズの次なる時代のステージを築くことになるだろう。
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