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ブロンコスのWR陣は「もっと良くならなければならない」とペイトンGM

2022年03月01日(火) 10:47


デンバー・ブロンコスのティム・パトリック【AP Photo/Stephen B. Morton】

コートランド・サットン、ジェリー・ジューディ、ティム・パトリックをはじめ、デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)陣はポテンシャルに満ちている。

問題は、そのポテンシャルがかなり前からあったにもかかわらず、いまだに一貫してそれを発揮できていないということだ。

ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)であるジョージ・ペイトンは今すぐに変化を見たいと考えている。

ペイトンGMは「彼らは全員がもっと良いプレーをしなければならないし、本人たちも偉大な選手になりたいと思っている」と『The Denver Post(デンバー・ポスト)』に述べた。

「みんな才能のある選手だ。周りをもっと良くして彼らの力を最大限に引き出す必要がある。クオーターバック(QB)やスキームなど、何か一つを挙げることはできない。彼らはもっと良くならなければならないし、自分たちもそれを分かっている。彼らはハングリーでプライドも高い」

時にはケガやクオーターバックの不安定なプレーが、ブロンコスのワイドアウトたちの足を引っ張っていたことは間違いない。とはいえ、最終的には結果によって評価されるのであり、彼らは期待を大幅に下回っていた。

ジューディはルーキー契約の3年目を迎え、パトリックとサットンは昨年に契約を延長している。彼らはブロンコスのロースターには欠かせない選手であり、昨年の7勝10敗からさらに上を目指すチームにとって重要な存在である。ブロンコスは2021年の最後の6試合のうち5試合を落とし、4連敗を喫してプレーオフへの望みを絶たれた。ブロンコスが不振に陥ったこの時期に、ワイドアウト3人が記録したキャッチは6試合でわずか41回であり、541ヤードしか稼げせず、得点は1回しか挙げることができていない。

サットンはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂によって2020年シーズンの大半を棒に振った。2021年に復帰した彼は17試合に出場し、キャッチ58回で776ヤードをマークし、タッチダウンも2回決めている。これほど大きなケガからの復帰としては悪くないと言えるが、プロボウルに選ばれた2019年シーズンの活躍からはほど遠い。

2020年の1巡目指名選手であるジューディは、堅実ではあるが地味なルーキーシーズンを経て、2021年は足首のケガのために7試合を欠場。キャッチ38回、467ヤードを記録し、驚くべきことにタッチダウンは0回だった。

3人の中でパトリックだけが期待を上回る活躍を見せた。ドラフト外フリーエージェント(FA)だった28歳のパトリックはサットンが負傷した2020年に頭角を現し、2年連続で700レシーブヤードを達成してタッチダウンも合わせて11回記録している。

この3人はいずれも才能をのぞかせるプレーを見せてはいるものの、まだエリートレベルには達しておらず、一貫して優秀な結果を残すことができていない。

ジューディとサットンはケガに苦しめられ、3人ともわずか2シーズンの間にジェフ・ドリスケル、ブレット・リピン、ドリュー・ロック、テディ・ブリッジウォーターの4人が先発QBを務める中でプレーしてきた。

ナサニエル・ハケットというオフェンス志向のヘッドコーチ(HC)をチームに迎えて、ようやく彼らは新たなスタートを切ることができる。

ブロンコスの2022年の先発クオーターバックが誰になるかということだけが、オフシーズン中の大きな課題の一つになりそうだが、才能あるレシーバーたちはそろっている。それはこれまでと変わらないことで、あとは結果を残すのみと言える。

【R】