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QBロジャースの残留に備えて短期契約を準備しているパッカーズ

2022年03月01日(火) 13:23


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Aaron Gash】

NFL界全体がクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの将来に関する決断を予想する中、グリーンベイ・パッカーズはロジャースがチームへの残留を決めた場合に備えて準備を進めている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地2月28日(月)に伝えたところによると、パッカーズとロジャースの代理人はロジャースがチームに残ると決めた場合に備えて交渉しているという。

ラポポートは『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』で「何も決まっていないが、話し合いは行われている。彼らが望んでいるように、アーロン・ロジャースが戻ってきたいとはっきりと最終的に確信したときに備えて、彼らは契約のための交渉をしているところだ」と述べた。

また、それは短期契約となり、ロジャースはリーグ最高額の年俸を受け取ることになるだろうとラポポートはつけ加えている。

オールプロに選出された経歴を持つワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスを含む、フリーエージェント(FA)になる主力選手に関する決断を下さなければならない状況で、パッカーズのオフシーズンの計画はロジャースの判断にかかっている。

パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・ギュートカンストは2月23日に「当然、すべてがそのクオーターバックを中心に回っている。それがわれわれのやり方だ。大きなピースだ。そのドミノが倒れてから、われわれは他の方向に進むことになる。したがって、このことと、それに合うようなパズルのピースを検討することが重要だ。これが最初の1つだ」と語っていた。

ロジャースが残留を決めるという、チームにとって最善のシナリオに向けての準備は、ロジャースが戻ってくるまでのプロセスを早める理想的な動きだと言えよう。

38歳のロジャースは自分の将来についての質問――パッカーズに戻るのか、トレードを要求するのか、はたまた引退するのか――を先延ばしにするつもりはないと主張しているが、考えるべきことは多くあると明かしている。2021年シーズンはオフシーズンにクラブとこう着状態に陥った後に契約を改定したことを受けて、開幕前にその決断が予想されていた。

2021年シーズンに2年連続でAP通信年間MVP賞を受賞したロジャースは、ディビジョナルラウンドで残念な結果に終わったものの、チームとは良好な関係でシーズンを終えている。試合に敗れた後にグリーンベイに数日間とどまって将来について話し合う選択までしたロジャースは、プレーを続けると決めたとしても再建中の一部にはなりたくないと明言していた。

月曜日に報道された内容はまだロジャースの決断を中心に展開されているものの、パッカーズにとっては前向きな出来事となっただろう。

【RA】