2022年スカウティングコンバインで驚異的な速さを見せつけたWRの候補生たち
2022年03月04日(金) 16:50現地3日(木)夜、2022年NFLスカウティングコンバインに参加したワイドレシーバー(WR)の第1グループは、4人の選手が40ヤード走で4.4秒を切るなど、ワークアウトの雰囲気を決定づけた。
その後、第2グループはルーカス・オイル・スタジアムの屋根を吹き飛ばすほどの勢いでフィールドに登場。第1走者となったオハイオ州立大学のクリス・オレブは4.26秒という非公式のタイムを出している。その直後にベイラー大学のタイクアン・ソーントンが非公式ではありながら4.21秒をマーク。ニューヨーク・ジャイアンツのWRジョン・ロスが持っている4.22秒というコンバインでの最速記録を揺るがす速さだ。ロスは最終的に記録保持者のままであり続けているが、ソーントンは公式記録としても4.28秒をマークしている。オレブも公式記録は非公式記録に及ばず、結果は4.39秒だった。
そのような減速があったとしても、2022年のワイドレシーバーの候補生は2003年にNFLネットワーク時代が始まって以来、これまでと比較できないほどのスピードを見せつけた。40ヤード走で4.4秒以下を記録したワイドレシーバーは8名にのぼる。2022年のワイドレシーバーの候補生の平均は4.48秒であり、2003年以降、1回のコンバインで出たどのポジションのグループの平均よりも速かった。
要するに、今年のワイドアウトはスピードに長けている。4.4秒以下をマークした候補生のうち、ソーントンが記録した4.28秒が最速でオレブが記録した4.39秒が最も遅い記録となった。その他はテネシー大学のベラス・ジョーンズが4.31秒、メンフィス大学のカルビン・オースティン三世が4.32秒、南メソジスト大学のダニー・グレイが4.33秒、ラトガース大学のボー・メルトンが4.34秒、ノースダコタ州立大学のクリスチャン・ワトソンが4.36秒、オハイオ州立大学のギャレット・ウィルソンが4.38秒をマークした。
ウィルソンが記録した4.38秒という数字が最も注目を集めるかもしれない。『NFL Network(NFLネットワーク)』のドラフトアナリストであるダニエル・ジェレマイアが作成したランキングで総合6位につけるなど、すでにトップクラスのワイドレシーバーと評価されているウィルソンは、スピードではなくルートランナーとしての才能で注目を集めていた。今回に記録した驚異的な速さは、ウィルソンの速度を疑問視する人々の声に一矢(いっし)報いる形となっただけではなく、すでに堅固な履歴書をさらに後押ししてくれることだろう。
オレブとウィルソンはフィールド上のドリルで輝きを放ち、質の高い才能に満ちた――そして、歴史的なスピードを誇る――クラスの中で、自分たちを高めていった。
【RA】