ペイトリオッツ、CBジャクソンへのフランチャイズタグ使用を回避か
2022年03月05日(土) 13:39トップレベルのコーナーバック(CB)であるJ.C.ジャクソンは、オープンマーケットで何を提示されるのか確認する機会を得るだろう。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地4日(金)に『NFL Now(NFLナウ)』で伝えたところによると、ニューイングランド・ペイトリオッツはジャクソンにフランチャイズタグを使用せず、ジャクソンはフリーエージェント(FA)になる見込みだという。
ジャクソンのフランチャイズタグは2022年に1,700万ドル(約19億5,000万円)を超えるとも言われていた。
ジャクソンはマンツーマンカバレッジでもゾーンカバレッジでも活躍できる、キャッチ能力に優れた選手だ。マンツーマンのカバレッジでリーグ屈指の実力を誇るジャクソンは、コーナーバックを求めているチームから引く手あまたとなるだろう。
ドラフト外からNFL入りを果たしたジャクソンはペイトリオッツで4シーズンを過ごし、通算25回ものインターセプトをマークした。これは1970年以降にキャリア4年目にして達成されたインターセプト数の最多記録に並ぶものであり、過去にはレスター・ヘイズとエバーソン・ウォールズが達成している。2019年以降、ジャクソンがカバレッジで許したパサーレーティングは46.3で、100回以上ターゲットになった選手の中では最少の記録だ。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、その期間で許したパサーレーティングで60.0を下回った選手は他にいない。
ジャクソンは過去2シーズンでともに8回以上のインターセプトを決めており、2021年にはパスディフェンス23回を記録してリーグトップに輝いている。
複数のチームがキャップスペースに十分な余裕を持っており、コーナーバックは常に求められているポジションであることからも、ジャクソンは来る3月16日(水)に大きな関心を集めるはずだ。入札合戦によってジャクソンがNFLで最も高額の報酬を得るコーナーバックになるかもしれない。現在、コーナーバックの中で最も報酬が高いのはロサンゼルス・ラムズのジャレン・ラムジーで、年俸2,000万ドル(約23億円)を受け取っている。
ペイトリオッツが才能のあるジャクソンをオープンマーケットに出すのは意外な動きではあるものの、それがビル・ベリチックHC(ヘッドコーチ)のやり方だ。フランチャイズタグが今オフシーズンのクラブの柔軟性を妨げる可能性があることを考慮して、ペイトリオッツはジャクソンに市場を試させて、手に負えなくなれば他チームとのマッチングを成立させようと考えているのだろう。価格が高くなりすぎると、ベリチックHCとペイトリオッツはたいていの場合で辞退する。
【RA】