NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）ワイルドカードラウンドでタンパベイ・バッカニアーズに敗れたとき、フィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック（QB）ジェイレン・ハーツは最終的に良い印象をほとんど残していない。

それでも、ヘッドコーチ（HC）ニック・シリアニは当時も今も、ハーツをイーグルスのフランチャイズクオーターバックとして支持している。

チームが先頭に立つ若いクオーターバックとヘッドコーチと共に前進する方法を身につけようとしている中、シリアニHCはハーツがイーグルスを再びポストシーズンに導き、そこからさらにチームを押し上げるために必要な力を持っていると考えている。

チーム公式サイトのクリス・マクファーソンによると、シリアニHCは今週に行われたNFLスカウティングコンバインで「彼はわれわれをプレーオフに導いてくれたが、もちろんもっと上を目指したいし、ジェイレンがそれを後押ししてくれると確信している」と語ったという。

31対15で敗れたワイルドカードラウンドで苦戦したハーツは、パス43回中23回成功、258ヤード、タッチダウン1回、インターセプト2回、キャリー8回で39ヤード、ファンブル1回を記録した。

プレーオフで敗れたとき、イーグルスはあらゆる面で精彩を欠いていたが、よくあるようにQBが批判の矢面に立っている。

ただ、シーズン開幕時にほとんどの人が予想していなかったポストシーズン進出にチームを導いたことは、ダイナミックな23歳のハーツにとってポジティブな出来事だっただろう。ハーツは昨シーズンにランで魅了した――784ヤード、タッチダウン10回――だけではなく、パスでもほとんどの場面で十分に実力を発揮しており、3,144ヤード、タッチダウン16回、インターセプト9回をマークした。

ハーツの投球能力に対する疑問の声は多くあるものの、ハーツがシーズンを重ねるごとに成長しており、2022年も成長し続けると信じているシリアニHCは次のように話している。

「アラバマからオクラホマへ、オクラホマからNFL1年目へ、1年目から2年目へと、彼はどんどん良くなっている。彼だからこそ、そしてフットボールを愛しているからこそ、これからも進化し続けるだろう。彼はフットボールが大好きで、上達するために必要なことを喜んでやっている。だから、どんどん良くなっていくのだ」

オフシーズン中に足の手術を受けた後、チーム活動の再開までに万全の状態になることが期待されているハーツは、フィールド上で成熟し続け、イーグルスを向上させ続けることも期待されている。

昨シーズンの9勝8敗という成績とポストシーズン進出には多くの人々が驚かされたが、2022年にクラブとQBへの期待はさらに大きなものとなるだろう。

【RA】