シーホークスが8度のプロボウラーであるLBワグナーをリリース
2022年03月09日(水) 14:54現地8日(火)はこれまでのシアトル・シーホークスというフランチャイズが終わった日になるだろう。
シーホークスが8度のプロボウラーであり、チームに10年在籍したラインバッカー(LB)ボビー・ワグナーをリリースする。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが火曜日の夜に伝えた。
ワグナーのリリースが報じられる数時間前には、シーホークスがクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンをデンバー・ブロンコスへトレードすることに合意したことが明らかになっていた。
ワグナーとウィルソンはそれぞれ2012年NFLドラフトの2巡目と3巡目でシーホークスに加入。1年後、2人はシーホークスが初めてにして唯一のスーパーボウル制覇を遂げる上で大きな役割を果たしている。シアトル時代に2人はチームが2度のカンファレンスタイトル、4度のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区王者に輝くのに貢献した。それを考えれば、火曜日はシーホークスが過去の栄光と決別した日だったと言える。ワグナーとウィルソンは第48回スーパーボウルを制した際のロースターメンバーの最後の2人だった。
What a run. pic.twitter.com/SX239Z7z2r
— NFL (@NFL) March 9, 2022
「何という道のり」
ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルの守備陣の中で輝かしい10シーズンを過ごしたワグナーは、オールプロに6度選ばれている。シーホークスにいたすべてのシーズンでワグナーはタックル100回以上をマークしている。
また、ワグナーは2度(2016年と2019年)NFLのタックルでトップにつけており、昨シーズンはキャリアハイの170回をマーク。しかし、ワグナーの加入がシアトルの歴史に新時代を築いたように、その離脱もチームの歴史上で一つの転換点になるだろう。
ワグナーをリリースすることによって、新生シーホークスはサラリーキャップスペースで1,660万ドル(約19億2,000万円)を節約できる。また、ワグナーはフリーエージェンシーに送られることから、今回のリリースによって3月16日に新リーグイヤーが始まる前から別のチームと契約可能になる。
31歳のワグナーは誰もが求める存在になるはずだ。最も良い時期はシアトルで過ごした日々だったかもしれないが、まだチームの力を高める選手だと見られている。
次に何がワグナーを待ち受けているかは、これからの数日で見えてくる。そして、エメラルドシティことシアトルでワグナーがやってきたことについては、これからも祝福され続けるだろう。
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