TE兼スロットレシーバーとしてジャイアンツのエングラムに複数のチームから問い合わせ
2022年03月09日(水) 23:23現地8日(火)の期限を前に、3人のタイトエンド(TE)にフランチャイズタグが付けられた。マイアミ・ドルフィンズのマイク・ガシキ、ダラス・カウボーイズのダルトン・シュルツとクリーブランド・ブラウンズのデイビッド・ジョクが、フリーエージェンシーを前にポジションのトップから吸い上げられたことになる。
3人がマーケットから消え、パッシングゲームにおいてより顕著なポジションとなりつつあるTEを必要としているチームたちは、他の場所で答えを探さなくてはならなくなった。
TEへのタグによって恩恵を受ける1人が、ニューヨーク・ジャイアンツのTEエバン・エングラムかもしれない。
現地9日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)のイアン・ラポポートは、TEと同様にスロットレシーバーもできる選手として、複数のチームがエングラムに関する問い合わせをしているとの情報を伝えている。
パスキャッチャーとしてのエングラムの能力はフリーエージェンシーで彼の価値を高めるとクラブたちは考えている。
過去2年間、エングラムは大部分のスナップをスロットの中で経験している。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、2021年のスロット内でのスナップは362回で、2020年は345回だったという。
チームたちのTEに対する見方は近年変化してきており、明確なTEとワイドレシーバー(WE)の線引きは曖昧になった。だからこそ、ガシキは自分がTEよりWR寄りだと主張して、フランチャイズタグのステータスをアピールしているのだ。
ミシシッピ大学出身で2017年に1巡目指名を受けたエングラムは、常にパスキャッチャーとしての才能を持っていたが、ニューヨークでの5シーズンはあまりにも一貫性を欠いていた。ルーキーキャンペーンでキャッチ64回、722ヤードとタッチダウン6回を記録したエングラムは、それ以降改善を見せられず、続く4年間はこれを上回る数字を残していない。ケガの不安と同様に、ドロップや集中力不足が彼を悩ませてきた。
エングラムがフレキシブルなTEポジションでプレーできる未開の能力を有していることは疑いない。だが、チームがフリーエージェンシーを利用してエングラムに投資するのであれば、自分たちのコーチングスタッフがその才能を開放し、集中力を維持して、成功のための正しい状況に置けるという確信がなければいけない。自分たちなら悩ましい彼のキャリアのパズルを解けると考えるドラフトのハイグレードチームが、オープンマーケットで彼を求めるのは初めてではない。
【M】