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コマンダースがトレードでコルツからQBウェンツを獲得へ

2022年03月10日(木) 05:07

インディアナポリス・コルツのカーソン・ウェンツ【AP Photo/AJ Mast】

ワシントン・コマンダースがついに新しい先発クオーターバックを見いだした。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地9日(水)、ワシントンがインディアナポリス・コルツとのトレードでクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツ獲得に合意したと報道。ただし、このトレードは新しいリーグイヤーが幕を開ける現地3月16日(水)まで確定することはない。

今回の仮契約には2022年ドラフト3巡目指名権に加え、インセンティブによって2巡目に変更可能な2023年ドラフト3巡目指名権が含まれているとのこと。NFLネットワークのマイク・ガラフォロによると、2022年ドラフト2巡目指名権の交換も組み込まれているようだ。現時点でコルツが全体42位の指名権を持つ一方、コマンダースは全体47位だ。

これを最初に報じたのは『ESPN』だった。

コルツが昨オフシーズンに条件付き1巡目指名権と3巡目指名権と引き換えにフィラデルフィア・イーグルスから獲得したウェンツはわずか1シーズンでインディを離れる。

コルツのヘッドコーチ(HC)を務めるフランク・ライクは、イーグルスのアシスタントを務めていた2017年にその実力を垣間見せたウェンツをMVP候補に矯正させられると考えていた。ウェンツは閃光を見せたものの、昨シーズンは長期にわたって苦戦を強いられた。終盤5試合では300ヤードに届かず、そのうち4試合は190パスヤード未満だ。シーズン第15週にはニューイングランド・ペイトリオッツに勝利しているとはいえ、わずか57ヤードしか投げられなかったウェンツがオフェンスをリードしていたわけではない。

さらに、シーズン第18週には痛恨のインターセプトを喫し、リーグ最下位だったジャクソンビル・ジャガーズに大苦戦を強いられてポストシーズン進出を逃している。

コルツがレギュラーシーズン終了とともに今季の戦いを終えた後、憤慨したチームオーナーのジム・アーセイは大規模な変化の到来を示唆していた。しかし、コーチングスタッフとフロントの大半を残留させたことから、取り替えるとすればクオーターバックだけだった。

コルツがシングルコーラーを必要とするチームリストに加わったことを受け、ラポポートは9日、ジミー・ガロポロ争奪戦にコルツが絡んでいくと予想されると指摘しつつも、サンフランシスコ・49ersのQBであるガロポロが今週に肩の手術を受けたことを考えれば、ドラフトの日程に近づく頃までガロポロの契約がまとまることはないだろうとも付け加えている。

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