ブラウンズがカウボーイズとのトレードでWRクーパーを獲得、WRランドリーにトレード追求を許可
2022年03月13日(日) 09:20NFLでは1週間にわたっていくつもの大型トレードが決まってきたが、現地12日(土)にも大きな動きがあった。
クリーブランド・ブラウンズが2022年ドラフト5巡目指名権と2022年ドラフト6巡目指名権を引き換えにダラス・カウボーイズのワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーを獲得することに合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが土曜日に伝えた。このトレードは新リーグイヤーが始まる16日(水)東部時間16時を迎えてから正式に確定する。
ブラウンズのレシーバー陣はさらに変わるかもしれない。NFLネットワークのマイク・ガラフォロによると、チームはベテランWRジャービス・ランドリーにトレード先を探す許可を出したという――とはいえ、ランドリーとその関係者はブラウンズに残ることに前向きな姿勢を見せている。ランドリーは今季に1,430万ドル(約16億8,000万円)を稼ぐ予定だが、ランドリーがチームに戻る場合は減給が伴う可能性があるとガラフォロはつけ加えた。
クーパーがダラスを去る兆しはカウボーイズが不本意な形でプレーオフ敗退を喫したことを受けて明確なものになっていた。そのカウボーイズは2018年に大型トレードでクーパーを獲得している。
1月に出演したラジオ番組でクーパーの2021年シーズンに対する不満を表明していたオーナーのジェリー・ジョーンズは、2022年シーズンの基本給が2,000万ドル(約23億5,000万円)になるクーパーの契約について言及することを避けていた。また、カウボーイズのスティーブン・ジョーンズ取締役副社長はNFLスカウティングコンバインの場で報道陣に対し、クーパーの将来について言及するのは「早すぎる」と述べており、さらに雲行きが怪しくなっていた。
トレード相手を見つけられなかった場合にカウボーイズはクーパーを放出するとラポポートが先週に報道した直後、クーパーの将来は明確になっている。クーパーについて問い合わせてくるチームは後を絶たなかった。ラポポートは土曜日にカウボーイズがこの1週間でトレードに関する電話に対応し続けてきたと伝えたが、その一方で、クーパーの2022年のサラリー(今月中に完全保証となる)が交渉を妨げていると指摘していた。
ブラウンズにはクーパーの契約に対応し得るほどキャップスペースに余裕がある。ブラウンズがフリーエージェンシーに向けて1,600万ドル(約18億8,000万円)のキャップスペースを確保している中、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは昨年のWRオデル・ベッカムの退団を受けてオフェンスから欠けていたナンバー1レシーバーを手に入れることができた。
キャッチ68回で865ヤード、タッチダウン8回を記録するなど、昨シーズンは調子を落としていたクーパーだが、ランドリーを失う可能性があり、デプスを強化するためにドノヴァン・ピープル・ジョーンズとアンソニー・シュワルツを保持しているブラウンズのレシーバー陣を一気に向上させる存在となるだろう。
【RA】