FAになるOTアームステッドはセインツに戻る可能性を否定せず
2022年03月13日(日) 13:58オフェンシブタックル(OT)テロン・アームステッドはオープンマーケットに向かおうとしている。
だからといって、必ずしもニューオーリンズ・セインツを離れるとは限らない。
セインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスにはトレードで奇跡を起こす傾向があることや、自分自身のフランチャイズへの愛情を踏まえると、アームステッドは2013年ドラフトで自分を指名してくれたチームにとどまれる可能性があるのではないかと考えているようだ。アームステッドは『NFL.com』が選ぶ2022年フリーエージェント(FA)トップ101で1位につけている。
アームステッドは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』で「正直、まだ可能性があると思っている」と話しており、次のように続けた。「長い間そこにいて、人間関係が出来上がってきた。何人かとはすでに話している。まだ可能性はあると思う。今のところはどう展開するか分からないけど、彼らは物事をうまくやり遂げ、調整する方法を見つけられることを証明してきた。セインツを除外するつもりはない。セインツを除外したくない。ずっとそこにいたし、大好きな場所だ。でも、ビジネスは筋が通っていてすべてが一直線になっていないとだめだ。リーグのビジネスとその収まり方は理解している。ただ、フリーエージェンシーが始まるまでは、32チームのうちどのチームも除外するつもりはない」
これまでにプロボウルに3回選出され、フットボール界最高のレフトタックル(LT)の1人であるという評価を得ている31歳のアームステッドがフリーエージェントになったのは、セインツがキャップ状況に苦しんでいる証拠だ。オフシーズンが始まった頃にキャップの上限を大幅に超えていたセインツは現在、サラリーキャップに当たる2億0,820万ドル(約238億円)を約500万ドル(約5億9,000万円)超過している。しかし、ルーミスGMがアームステッドを呼び戻すためには苦境から抜け出す策をいくつも見つけなければならないようだ。
とはいえ、アームステッドのコメントから判断すると、契約さえまとまれば彼がセインツにとどまる意思があるのは間違いないだろう。
それでも移籍することになれば、アームステッドは準備しなければならない。
チームに求めるものについて「勝利することが自分にとって常に最優先事項であることは間違いない」と明かしたアームステッドは「勝利、生活の質、仲間、組織。いろいろな要素が絡み合っている。他の場所には行ったことがない。ニューオーリンズにどれほどの一流組織があるか分かっている。ロッカールームがどんなところかも知っている。リーグ中にたくさんの友人がいるから、他チームの選手から異なる視点や話を聞くのはいつでも面白い。チームが自分に関する宿題に取り組んでいるのと同じように、俺も宿題をしっかりやっておきたいし、もしチームに入れてくれるとなったら、俺もそれに見合った努力をするよ」と続けた。
ニューオーリンズでの生活にまだ未練を残しているものの、心を開き、フリーエージェントという新しい展望を楽しみにしているアームステッドは「確かに、不慣れな分野だ。ただ、すべてを受け入れているだけだ。ニューオーリンズであろうと、他の場所であろうと、自分のキャリアをさらに広げることができる機会に恵まれてとても幸せだ。正直、ワクワクしている」と語っている。
そして、アームステッドとの契約に胸を躍らせるクラブが多くあることも間違いないだろう。
【RA】