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ボン・ミラーがビルズと6年142億円で契約、TEハワードもビルズへ

2022年03月17日(木) 09:12

ロサンゼルス・ラムズのボン・ミラー【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

今週はラインバッカー(LB)ボン・ミラーの未来がいくつかのチームの決断を後押ししていた。最終的なミラーの行き先は、フットボール界に衝撃を与えている。

ミラーが6年1億2,000万ドル(約142億7,226万円)の契約でバッファロー・ビルズへ向かうと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地16日(水)に報じている。ラポポートによれば、この契約の最初の4年の平均額は1,750万ドル(約20億8,137万円)になるという。

ミラーは自身2度目、ロサンゼルス・ラムズのメンバーとして初めてのスーパーボウル制覇を果たしたところであり、2022年に再度タイトルを獲得すべくラムズがミラー確保に強い姿勢で臨むと見られていた。ラポポートが伝えたところによれば、ラムズは水曜日の最後の瞬間まであきらめておらず、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイが心を込めてミラーに残留を訴えかけていたという。しかし、結局はバッファローが1日を通して続けてきたミラーへの穏やかな働きかけが実っている。

バッファローの動きはそこで止まらなかった。ビルズはボールの反対側でも戦力を追加し、タンパベイ・バッカニアーズのタイトエンド(TE)O.J.ハワードと契約するとラポポートが報道。チームは後に、両者の加入を正式に発表している。

NFLネットワークのジェームス・パーカーによれば、ミラーはデンバー・ブロンコスが元ダラス・カウボーイズのエッジラッシャーであるランディ・グレゴリーとの契約を決断する要因になったという。ブロンコスはミラーの価格がチームの意向に沿わないと考えたのだ。有望な2年目のグレゴリー・ロウセアウを擁する守備陣にビッグネームを加えることができたビルズにとっては、高すぎる値段ではなかったようだ。

単純に考えれば、ミラーの契約は3月末までに33歳になる選手にとって巨額と言える。8度のプロボウラーであり、オールプロのファーストチームに3度選出されているミラーは、キャリアの頂点にいるエリートのエッジラッシャーではあるが、近年はケガに苦しめられてきた。ロサンゼルスへのミラーのトレードはレギュラーシーズンにはそれほど大きな違いをもたらさなかったものの、第56回スーパーボウル優勝に至る過程でのミラーのパフォーマンスは卓越しており、パスラッシングに加勢を必要としているチームのレーダーに引っかかる結果となった。未来の殿堂入り選手との契約にあたって最も強力なプッシュができたのはビルズであり、チームはそのスキルがスーパーボウル進出の力になることを願っている。

ハワードはキャリアハイのキャッチ71回、587ヤード、タッチダウンキャッチ9回を2021年にマークして驚きの貢献を果たしたドーソン・ノックスのいるタイトエンド陣に合流する。2017年のドラフト1巡目で指名されたアラバマ大学出身のハワードは強力なキャリアスタートを切り、初めてのNFLシーズンにキャッチ26回、432ヤード、タッチダウン6回を記録。その後は繰り返しケガの問題に直面してきた。クオーターバック(QB)トム・ブレイディのバッカニアーズ入りにともなってTEロブ・グロンコウスキーがやってきたことで、ハワードが活躍する機会は減少。2021年のハワードの先発出場は9試合のみであり、ブレイディと共にフィールドに立った2シーズンはトータルでキャッチ25回、281ヤード、タッチダウン3回にとどまった。

ハワードは運動能力の高いタイトエンドとして、強い腕を持つスターQBジョシュ・アレン率いるビルズ攻撃陣に新たなチャンスを見いだした。ハワードはパスゲームで相手ディフェンスを引き離す機会をビルズ攻撃陣にもたらし、ノックスを補完する存在としてこのポジションで手ごわいタンデムを形成するだろう。

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