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OLBマックの値段は「能力に比べてお買い得」だったとチャージャーズのステイリーHC

2022年03月17日(木) 23:47


カリル・マック【Todd Rosenberg via AP】

ロサンゼルス・チャージャーズは6度のプロボウルに選ばれているアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックを手に入れるため、シカゴ・ベアーズに2巡目と6巡目指名権を差し出した。ヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーは、彼の選手としてのタイプを思えば、それは安い価格だったと考えている。

「彼ほどの能力の選手にしては最小限のコストで済んだ。素晴らしいよ」とステイリーは『Associated Press(AP通信)』に述べた。「彼のことは皆よく知っているし、彼がチームにもたらすものも分かっている。逆もしかりだ」

マックがラスベガス・レイダースからベアーズにトレードされた2018年に、2人はシカゴで一緒に時間を過ごした旧知の仲だ。ステイリーは当時の守備コーディネーター(DC)だったビック・ファンジオの下でOLBコーチを務めていた。

「(またトレードされるなんて)奇妙な感じがしたよ。でも、ステイリーコーチとは仲がいいから、ほろ苦さはすぐ興奮に変わった。よく知った相手だし、彼がいかににフットボールを愛しているかも知っている」とマックは言っている。「俺が最初にシカゴに行ったときに一番長く時間を過ごしたのが彼なんだ。何時間も同じ部屋でプレーブックを覚えた。パッカーズ戦までの準備期間は1週間――1週間もなかったな。5、6日ってところだった。すぐに切り替えないといけなかったんだ。彼がプレーブックの大半をたたき込んでくれた。(ベアーズの元DC)ビック・ファンジオの好みを理解する必要があって、難しかったんだ」

ケガに悩まされてシカゴでの時間を終えたマックにとって、その安心感は彼の復調に役立つだろう。31歳のOLBは2021年に足を痛めて7試合しかプレーできず、6年連続で選ばれていたプロボウル出場も途切れてしまった。

チャージャーズが払ったマックの対価は高額のサラリーを稼ぐ年配の選手の扱いを暗示するものだ。しかし、彼が健康体ならば、ロサンゼルスにとっては掘り出し物となるかもしれない。

「彼はわれわれが信じるスタイルのプレーとプレーメークの能力をもたらしてくれる」とステイリーはマックについて評した。「昨年はそれが十分ではなかったと思う。十分にはほど遠かった。彼は支配的で完成されたディフェンダーだ」

ハイパワーのオフェンスが居並ぶAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区だが、マックとジョーイ・ボサはチャージャーズにとって、それに対抗し得るとてつもないペアになる可能性を秘めている。

「ジョーイのことは彼のルーキーイヤーからずっと見守ってきた」とマックは言う。「彼はいつもボールに飛びついていく。会えるなんてすごく特別だよ。彼の話ならいつまででも続けられる。それは俺たちが何をするのかの理解につながる。大きな構想だよ。今からもう待ち切れない」

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