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今後フリーエージェントでの大きな支出がないことを願うジャガーズGMバールケ

2022年03月18日(金) 15:02


ジャクソンビル・ジャガーズ【NFL】

ジャクソンビル・ジャガーズはフリーエージェントの開始日にまるで明日など来ないかのように振る舞い、1億5,525万ドル(184億3,733万円)の保証を含む2億5,950万ドル(308億1,887万円)を7人の選手に支出した。

ジャガーズのジェネラルマネージャー(GM)のトレント・バールケは現地3月16日(水)に、ジャガーズが新しい選手を手に入れるために景気よく大きな支出をしなければならないのはこれが最後であることを願っていると話した。将来的には、そういった資金はドラフトで指名した選手への支払いに充てたいと考えているようだ。

「われわれはチームを長期的に成長させようと取り組んでいて、将来の展望を持ち、そして今はフリーエージェントとドラフトの組み合わせの時期だ。われわれはこの組織を、フリーエージェントにはあまり頼らなくなるようにしたい。ドラフト指名選手に頼り、それらの選手と2回目の契約を結ぶチームにしたいのだ」とバールケは『Associated Press(AP通信)』に語った。

ジャガーズが今回費やした金額は印象的だった。ワイドレシーバー(WR)のクリスチャン・カークと3,700万ドル(43億9,462万円)の保証を含む4年7,200万ドル(85億5,169万円)、ガード(G)のブランドン・シャーフと3,000万ドル(35億6,321万円)の保証を含む3年4,950万ドル(58億7,929万円)、ラインバッカー(LB)のフォイ・オロウクンと2,800万ドル(33億2,566万)の保証を含む3年4,500万ドル(53億4,481万円)、ディフェンシブタックル(DT)のフォーリー・ファツカシーと2,000万ドル(23億7,547万円)の保証を含む3年3,000万ドル(35億6,321万円)、コーナーバック(CB)のダリウス・ウィリアムスと1,800万ドル(21億3,792万円)の保証を含む3年3,000万ドル(35億6,321万円)、WRゼイ・ジョーンズと1,400万ドル(16億6,283万円)の保証を含む3年2,400万ドル(28億5,056万円)、およびタイトエンド(TE)のエバン・エングラムと825万ドル(9億7,988万円)の保証を含む1年900万ドル(10億6,896万円)の契約を結んだ。

ジャガーズは新ヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンの下、ロースターを改善するためにフリーエージェントで大きな支出をしなければならなかったが、それは近年、多くのドラフト指名で失敗してきたからだ。『EPSN』によると、2012年から2019年のドラフト指名選手59人のうち、チームと2回目の契約を結んだのはわずか9人だった。

バールケは2020年からジャガーズに在籍し、最初に選手人事部長を務めた後、暫定ジェネラルマネージャー(GM)に昇格し、2021年にフルタイムでのジェネラルマネージャー(GM)に就任している。

今回の移籍で最も注目されているのはカークで、カーディナルスでの4年間で1,000ヤード以上を獲得したシーズンは一度もなかったものの、この契約によってリーグで8番目に高給なワイドレシーバー(WR)となった。バールケはその懸念を一蹴している。

「彼がここで契約に相応しく、さらにインセンティブを得るような活躍をすることを願っている。彼がそれだけ活躍をするとき、ここにいる誰も、スタンドにいる誰も、そして全国メディアの誰も、彼がいくら支払われているか気にすることはないだろう。なぜなら、彼はそれに相応しい金額を得ているからだ。金額については、彼が活躍できなかったときだけ問題になるが、われわれはその心配はしていない」

カークや今年のフリーエージェントで契約した残りの選手がそれに見合った活躍をしなければ、混乱の後始末のときにはバールケはいなくなっているだろう。

【AK】