長年のLBワグナーが放出を知った経緯を後悔するシーホークス
2022年03月18日(金) 15:27シアトル・シーホークスは先週、10年間在籍したラインバッカー(LB)ボビー・ワグナーとの関係を断ち切った。ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーとヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは現地16日(水)、その経緯について後悔の念を口にしている。
ワグナーは先週の金曜日に今回の放出について「この件に関してクレイジーな部分。10年間そこでプレーしていたのに、ここに戻らないことになっているという話を聞かされてすらいなかった」と『Twitter(ツイッター)』に投稿した。
放出に関する報道が流れる前にワグナーに連絡していなかったことについて、シュナイダーGMとキャロルHCは両者ともに責任を取ろうとしている。
『ESPN』によると、シュナイダーGMは「そう、それは私のせいだ。私の責任だ」と語ったという。
キャロルHCは口を挟もうとしたが、シュナイダーGMは自分が責任を取ると強く主張しており、こうコメントした。
「いや、本当に私のせいだ。コミュニケーションの観点から、もっとうまく対応できればよかったのだが。私は彼に借りがある。組織も彼に借りがある」
一方、キャロルHCはこうつけ加えている。「私にも罪がある。こんなことが起きてほしいと思っていなかったから。ボビーにはずっとうちにいてほしかったから、ジョンに“どんな選択肢が他にあるのか、見てみよう。そうすれば、こんなことをしなくてもいい方法があるかもしれない”と働きかけてきた。だからこそ、その日が近づくにつれ、一日一日が重要だった。そして本当に、ラッセルのニュースが流れたとき、すべてが大混乱に陥ったような気がした。その数日後にボビーと会う予定だったが、タイミングが合わなかった。タイミングよくやれなかったことを後悔している」
「彼はどのようにして聞いたのだろうか。皆があちこちで話してそのうちインターネット上に記事が拡散されて、そのすべてがワグナー放出の可能性という内容だったから、その兆候は出ていたのだろう。しかし・・・これは難しいことだ。本当に難しい」
オールプロに6回、プロボウルに8回選出されたことがあり、スーパーボウル優勝も経験しているワグナーは、シーホークスでの活動を終えるにあたって、チームにもっと誠実に対応されてしかるべき存在だったと言えよう。
シュナイダーGMはワグナーが代理人を立てていないことに責任の一端があるとしており、それが事態を複雑化させた要因だとしている。シュナイダーGMはこれまでにも自ら契約を交渉する選手の対応をしており、その中にはリチャード・シャーマンやラッセル・オカングといった選手がいた。
「選手が自分自身の代理人を務めるとき、いつもどこかぎこちないものになる」と明かしたシュナイダーGMは「ここではものすごく注目を集める個人が自らを代表してきたことが何度かあるが、最終的に何が起こるのかを正確に知ることは絶対になかった。だから、アプローチして“トレードの可能性がある。それを検討してもらえるか?”と聞く。それから、その選手が自分のところに戻ってくるというのは、あまりいい状況ではない。だから、タイミングという点では、もっと別の方法で対処できればよかったのだが」と続けている。
【RA】