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デショーン・ワトソンのトレードは組織と元QBに“明瞭さ”をもたらしたとテキサンズGM

2022年03月21日(月) 11:27


ヒューストン・テキサンズのニック・カセリオ【NFL】

ヒューストン・テキサンズのジェネラルマネジャー(GM)を務めるニック・カセリオは、現地18日(金)に明らかとなったデショーン・ワトソンのトレードが、チームと元クオーターバック(QB)の両方に“明瞭さ”をもたらしたと語った。

ワトソンを2023年ドラフト3巡目指名権、2024年ドラフト4巡目指名権、そして今年の1巡目指名権3つと交換するトレード――ブラウンズはトレードの一部として2024年ドラフト5巡目指名権を獲得――が明らかになってから24時間と経っていなかった19日朝、報道陣に対応したカセリオは次のように話している。

「昨日、方向性が明確になったことは、関係者全員にとって大きいものだった。フットボールの観点から考えたときに、彼が将来どうなるかに関係する目標について、デショーンは明確な考えを持っているだろう。法的な面ではまだいくつか問題があり、私はその問題について関わりたくないが、それはきちんと精査されないといけない。ただ、彼個人の考えは明確であり、われわれの組織にとっても、今後どのようなことが期待され、どのような体制が整っているのかは明確である。われわれがやろうとしているのは、一貫した勝者となり、基盤を作り、多くの人が誇りに思えるようなチームを作り上げることだ」

「われわれは前へ進むことに興奮している。今回のトレードで、前を見て、その先に何があるのかを考えることから得られるものは大きい。やらなければならないことがたくさんあるのは間違いない。やるべきところまでは長い道のりだ」

11日、マッサージ中の性的不祥事の疑惑について、ワトソンを起訴するには十分な証拠がないとテキサス州ハリス郡の大陪審が判断したことから、ワトソンのトレードは先週に一気に具体化した。ワトソンは22件の民事訴訟にも直面している。26歳のワトソンは現在もNFLの調査を受けており、リーグの個人行動規範に基づく懲罰を受ける可能性がある。

ワトソンはテキサンズからのトレードを疑惑の前から要求しており、2021年シーズンの全17試合を欠場していた。昨年のワトソンの要請直前にテキサンズで現職に就いたカセリオは昨年、ワトソンがチームでプレーするかどうかは確定的には分からないと述べていた。

「特定の時点はなかったと思う。最初から言っているように、一日一日が勝負だ。将来どうなるかは、ある程度、自分にも誰にもコントロールできない。コントロールできることをコントロールする。ワトソンの意図がどうであったか、それが変わるかどうか、代弁するつもりはない」

カセリオは真剣なオファーがあれば、このオフシーズンにワトソンをトレードするつもりだったと語った。

「かなりの数のチームがあったと思うが、われわれがやろうとしたのは正当な関心を持つチームを連れてくることであり、それは提示された報酬に基づいていた。前の質問に戻るが、正当な議論とするためにある一定の基準を設け、その基準を満たしたチームとは話を進めた。正確な数は言いたくないが、最後のほうにメディアが報告していた数よりも、ワトソンに関心を持ったチームは多かった」

カセリオの次の課題はロースターの再構築だ。2022年NFLドラフトでは、テキサンズが全体で10回の指名を控え、全体80位までに5人の指名権を持っており、再構築の絶好の機会となっている。クオーターバックのポジションに関して、カセリオはドラフトと市場に出ているベテラン選手の間で、クラブにとって最善の行動を決定している最中だと述べた。2021年の新人デイビス・ミルズのプレーを評価しつつ、先発の座は空いたままであることを明言した。

「われわれはゼロから始めるつもりだ。ドラフトに入るとき、必ずしもあるポジションや特定の選手を排除したいわけではないと私は言いたい。ただ、考え方として、何が組織にとって一番理にかなっているかを思考するだけだ。それは、良い選手を選ぶこと、自分たちがやろうとしていることに合うと思う選手を選ぶことだ。そして、ドラフトまであと5、6週間はすべての情報を見て、その作業に没頭することになるだろう。しかし、デイビスがここで機会を得たのは確かであり、その程度のものだ」

「われわれはリーグで何が起きているかを認知している。われわれは多くの仕事をしてきたし、すべての選択肢を見て、最終的に状況に最適と思われる選択をするだろう」

【AK】