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チーフスに加入したWRスミス・シュスター、「勝つためにここに来ることを決断した」

2022年03月21日(月) 11:14


ピッツバーグ・スティーラーズのジュジュ・スミス・シュスター【AP Photo/Keith Srakocic】

昨年に肩を負傷したワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターはそのままシーズン終了かと思われていたが、ポストシーズンに間に合うように復帰を果たした。しかし、スミス・シュスターが所属していたピッツバーグ・スティーラーズはアローヘッド・スタジアムでカンザスシティ・チーフスに敗れて早々に敗退している。

そのスミス・シュスターが現地20日(日)にチーフスにやってきた。プレーオフでの敗戦から2カ月近くが経ち、チーフスの新メンバーとして紹介されている。スミス・シュスターは今週にチーフスと最大1,075万ドル(約12億8,135万円)の1年契約にサインした。

キャリア6年目となるスミス・シュスターは報道陣に対し、今度はアローヘッド・スタジアムの観衆に支えてもらえるようになって幸せだと冗談を言っている。

チーム公式記録によると、スミス・シュスターは日曜日にこう語ったという。「ついにあちら側にいれてうれしい。ピッツバーグが大好きだし、ファン層が素晴らしく、約5年間受け入れてもらって今年に至っている。ピッツバーグでの最後の試合をアローヘッドでプレーし、新しいシーズンをアローヘッドでスタートさせるなんて、信じられないようなことだけどね。ここのファン層は素晴らしいと聞いているから、彼らと会うのが待ち遠しい」

6年連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区を制覇し、4年連続でAFCチャンピオンシップゲームのホストチームとなってきたチーフスだが、過去に6回スーパーボウル優勝を果たしたスティーラーズのような伝統はない。とはいえ、ここ5年間でチーフス以上に一貫して成功を収めているチームは他になく、スミス・シュスターもそのことをよく理解している。

スミス・シュスターは昨年のオフシーズンもチーフスと契約しそうになっていた――ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードからメールで直接スカウトされていた――が、より少ない金額で、実力を示すための1年契約をスティーラーズと結んだ。肩のケガによってシーズンの大半を棒に振ってしまったが、スティーラーズに戻る選択をしたのは正しかったと思っていると話しており、「昨年の決断に後悔はない」とコメントしている。

2021年に引退を目前に控えて力を使い切っていたクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーと共にプレーしていたスミス・シュスターは、QBパトリック・マホームズからのパスを楽しみにしているだろう。マホームズはWRタイリーク・ヒルやタイトエンド(TE)トラビス・ケルシー、WRメコール・ハードマンの全員をターゲットにするため、自分のところに来るパスが少なくなるとしてもそのはずだ。

スミス・シュスターはマホームズの存在について「このプロセスの大部分を占めていた」と明かしており、「フリーエージェントになって、来年に誰にボールを投げてもらうのかを調べた。その結果、パットに決まって興奮している。自分の決断に満足している」と続けている。

そして、「このチームにはフィールドを広げられる選手や、これまでずっとそうしてきた選手がいる。俺は勝つためにここに来る決断をした。勝利がすべてだ。チームのためにどんな貢献ができるか、何を生み出せるかを考えている。タイリーク、トラビス、メコール、そういう選手が勢ぞろいしているし、彼らはまだまだ活躍するだろう。プレーするときには自分も成功したいと思っている。すでに言ったけど、俺は勝つためにここにいる」とつけ加えた。

【RA】