ニューオーリンズ・セインツがクオーターバック（QB）ジェイミス・ウィンストンと保証額2,100万ドル（約25億1,163万円）の2年2,800万ドル（約33億4,884万円）で再契約を結ぼうとしていると、『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが現地21日（月）に報じた。

セインツがヒューストン・テキサンズとのQBデショーン・ワトソンのトレードに失敗したことを受けて今回の契約が実現している。セインツの他にカロライナ・パンサーズやアトランタ・ファルコンズ、クリーブランド・ブラウンズがテキサンズにトレードパッケージを提示していたが、最終的にテキサンズは金曜日にブラウンズとワトソンのトレードに合意した。

ウィンストンは3シーズン連続でセインツに戻ってくる。それまでは、NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）南地区のライバルであるタンパベイ・バッカニアーズに2015年ドラフト全体1位指名を受けてから5シーズンの間、所属していた。

腕はいいがターンオーバーを喫することが多かったウィンストンは、2020年に元QBドリュー・ブリーズのバックアップとしてセインツに入団している。2021年はブリーズの後継者としてチームに戻り、テイサム・ヒルを抑えてQB1の座を獲得した。ウィンストンが先発を務めた7試合でセインツは5勝2敗となっている。輝かしい成績を残したわけではないが、ターンオーバーの数は少なくなった。先発出場した7試合では1,170ヤード、タッチダウン14回に対してインターセプトはわずか3回という成績を残している。

しかし、シーズン第8週にACL（前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）を断裂してシーズン終了となった。その後はヒルとトレバー・シーミアン、新人のイアン・ブックがセインツの先発QBを務めている。

ACL断裂からの回復を目指す中ですでにランニングを再開しているウィンストンは、セインツがワトソン獲得に至らなかったこともあり、ニューオーリンズに戻ってくることになった。

【RA】