ベンガルズ加入は「完ぺきなフィット」と元カウボーイズOTコリンズ
2022年03月22日(火) 11:02シンシナティ・ベンガルズは現地20日(日)にオフェンシブタックル(OT)のラエル・コリンズと3年契約を結び、再建中のオフェンシブラインに強豪選手を追加した。
コリンズは移籍についてチームの公式サイトでこう述べている。
「満足のいく程度にフィットする場合と完ぺきにフィットする場合がある。今回は最初から俺にとって完ぺきなフィットだった。オフェンシブラインコーチのフランク・ポラックの元でプレーしたことがあるのは大きい。彼が求めるレベルは高い。俺が知る限り、彼はNFLの中で最高のオフェンシブラインコーチだ。また組めてうれしいよ。それに、このチームをここまで成長させた選手や周りの人たちを見れば分かる。このチーム以上に加わりたいところなんてないだろう」
ダラス・カウボーイズからカットされたあと、ベンガルズはこの頑強なタックルを獲得するために即座に動いた。コリンズはシンシナティに到着するとクオーターバック(QB)のジョー・バロウやオフェンシブラインメンと交流しており、チームはフリーエージェント(FA)のままこの選手を帰して別のチームを訪問させるわけにはいかないと判断したのだ。
オフェンシブライン(OL)コーチのフランク・ポラックの存在が契約成立に一役買っている。54歳のポラックはコリンズが2015年にカウボーイズでNFL入りしたときのオフェンシブラインコーチだった。
ポラックは「彼は本物だ。彼のプレーに対する姿勢、テンポの良さ、そして最後まで絶対にあきらめないこと」とコリンズについて話している。「身体能力は高く、最後までやり遂げる。パンチも繰り出すし、パスプロテクションも固い。ランゲームでは容赦なく、優秀な選手だ。また彼のコーチを務めることができてうれしい」
コリンズにとってペナルティが時に問題になることもあったが、過去2年間を合わせてもサックを許したのはわずか4回。バロウは2021年にプレーオフを含む8試合で4回以上サックされている。
コリンズは信頼できるライトタックルとして機能し、刷新されたユニットを固めるのに貢献できるはずだ。ベンガルズはセンター(C)としてプレーするガード(G)のアレックス・カッパとテッド・カラスも追加している。元1巡目指名選手のOTジョナ・ウィリアムスは引き続きレフトタックルとして起用され、2021年に2巡目で指名されたGジャクソン・カーマンがレフトガードを担うと予想されている。
ポラックは「チームの方向性を変えられるような選手が3人加わった。プロ意識の高い彼らは練習や準備の仕方を良く分かっている。ラエル・コリンズもそういう選手だ。準備にも練習にも全力を尽くす」と述べた。
契約が公になる前にコリンズはバロウから“契約できたか?”というメールを受け取ったという。コリンズはそれに対して「“お前の新しいボディガードがやってきたぜ”って答えた」と話している。
3人のボディガードが加わったことにより、スーパーボウル出場までの道のりで71回もサックされたバロウは両足で踏みとどまることができるだろう。
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