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契約延長によりラムズで長期間プレーできることを喜ぶQBスタッフォード

2022年03月22日(火) 12:58

ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォード【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードはスーパーボウルリングを求めてデトロイト・ライオンズからロサンゼルス・ラムズに移った。

そして、自らの手でそれを獲得し、その過程で新たなホームを見つけている。

スタッフォードは4年1億6,000万ドル(約191億8,512万円)の契約により、ラムズのフランチャイズQBとしての地位を確実なものにした。2026年シーズンまでチームにとどまるスタッフォードは年平均4,000万ドル(約47億9,724万円)を稼ぐ予定だ。

さらに重要なのは、スタッフォードのパフォーマンスによって解決された問題を、今回の契約延長でまた解決できることだろう。2021年オフシーズンを迎えるにあたり、クオーターバックを確実にアップグレードしようとしていたヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは、スタッフォードにそれを実現してもらった。スタッフォードは1999年シーズン以来となるスーパーボウル優勝に貢献したのだ。新契約によってマクベイHCは今後数年間もそのような頼もしさを享受できるだろう。

『ESPN』によると、スタッフォードは現地21日(月)に「今年、このチームで、そしてこの組織、このコーチングスタッフの下でプレーできたのはとても楽しかったし、これを長く続けられるようにしたかったんだ」と語り、こう続けたという。

「そういった機会を与えてくれたラムズに、もちろん感謝している。ここに至るまでに大変な苦労があった。今の状態にも、自分やチームの未来がどうなっていくのかが分かっていることにも、ただただ満足している。自分がどこに行くのかが分かっていて、しばらくの間、そこに定着して本当に特別なことを成し遂げる挑戦ができるのは、選手としてはエキサイティングなことさ」

「自分の周りに他の選手やピースを増やし続けられるような、両者にとって気持ちの良い方法を見つけようとしていただけだ」

ラムズはすでに新たなピースを追加している。ワイドレシーバー(WR)ロバート・ウッズを手放した代わりにフリーエージェント(FA)だったアレン・ロビンソンと契約した。ラムズはウッズという頼もしい存在を失った一方で、タイトなカバレッジに対して難しいキャッチを決められるロビンソンを手に入れている。ロビンソンは時に試練に満ちたキャリアを歩んできたが、第56回スーパーボウルMVPに輝いたWRクーパー・カップと一体となって成功を収める絶好の機会を得ている。

ロビンソンは月曜日に行われた入団会見で「マットのキャリアを遠くから見て、彼が一緒にプレーしたレシーバーたちを見て、レシーバーたちが目標達成するのを助けるために彼に何ができるのかを見ることができた・・・その中に入っていって、信頼関係を築いていく。それを楽しみにしている」とコメントした。

ラムズにはまだやり残していることがあるかもしれない。2022年もチームに戻りたいとスーパーボウル前に明言していたWRオデル・ベッカムは、スーパーボウルでのACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂によってシーズンの大半を棒に振るかもしれないが、シーズン途中に復帰してチームに違いを生み出すために手頃な価格で契約を結ぶ可能性がある。2021年シーズン途中におけるベッカムの加入がラムズをスーパーボウル優勝へと押し上げたように、ベッカムはまた同じようなインパクトを与えられるはずだ。

ベッカムがいなかったとしても、特にNFL歴3年目となるWRヴァン・ジェファーソンがプロとしてさらなる成長を見せることができれば、ラムズのWR陣は磐石だと言えよう。プロフットボール界で最も偉大な勝利を手にしたこの街での新たな未来に、明るい展望を抱いているスタッフォードはこう話している。

「紙の上ではかなりいい感じ。それを実現させるのは自分たちの役目だ。(中略)そこへ出て行って証明しなければならない」

1年前にスタッフォードに課せられたように、ラムズは現在の過大評価が実力に見合っていることをプレーで証明しなければならない。2022年の再挑戦に向けて、リングを磨いておく必要がある。

【RA】