先発争いの準備はできているとシーホークスに移籍のQBロック
2022年03月23日(水) 14:41クオーターバック(QB)の動きが進む中、現時点ではドリュー・ロックがシアトル・シーホークスの先発QBを引き継ぐ可能性が高い。
現地21日(月)、デンバー・ブロンコスで浮き沈みの激しい3シーズンを送った元2巡目指名選手のロックは、変化を期待してオフシーズンに入ったと記者団に語った。
ロックは「何かが起きる準備はできていたから、実際に起きた時にはすごく興奮した」と『Associated Press(AP通信)』に述べている。「新しいスタートにワクワクしているよ。先発のポジションを競い合えるのを楽しみにしている」
今回の変化はQBラッセル・ウィルソンがブロンコスに移り、ロックをはじめとする複数の選手がシーホークスに戻ってくるというトレードによってもたらされた。
ジェイコブ・イーソンがシーホークのロースターにいる唯一のQBとあって、ロックが先発QBになる可能性は高い。チームはベテランQBのジーノ・スミスとの再契約を検討していることを明かしている。QBベイカー・メイフィールドやQBジミー・ガロポロの行き先が決まっていない中、シーホークスは先発の座がまだ空いている数少ないチームの一つだ。
リーグ内のQBの異動はまだ終わっておらず、シーホークスがこれから他にどのQBを獲得しようと、ロックはその選手と競う準備ができているという。
ロックは「望んでいるものはまだ何も確約されていない」と話す。「このチームで望んでいるものは自分で勝ち取れと言ってもらいたい。全力を尽くせと。競争があれば俺もいいプレーをするしかない。自分が一番多くのスナップに参加するべきだとこの組織に示すためにやらなければならないことはたくさんあるけど、今は何も約束されていない」
ロックはルーキーの頃にプレーメイキングの能力を発揮していたが、それ以降はディフェンスの読みからパスの正確さまで、あらゆる面で苦戦している。ロックが先発した過去2シーズンの試合でブロンコスは4勝12敗となっており、ロックのパス成功率はわずか57.9%。タッチダウン18回に対してインターセプト17回を記録している。
もし先発の座を勝ち取れば、ロックは後任として背負うものを理解できるだろう。ミズーリ大学でプレーした大学時代とブロンコスでの3シーズンは背番号3番で過ごしてきたロックだが、シーホークスでは2番に変更する。仮にシーホークスで3番が空いていたとしても、ウィルソンへの敬意からその番号はつけられないとロックは話している。
「インディアナポリス・コルツで18番や、グリーンベイ・パッカーズで12番をつけないのと同じだ。これが俺なりの彼に対する敬意の表し方なんだ」とロックは語った。「それと同時にここでは俺だけのストーリーを残したいと思っている。俺にしかできないことをしたい。ラッセルと競うつもりはないよ。彼はこのチームやシアトルの街、ワシントン州に尽くしてきた。だから、2番はドリュー・ロックとして記録されるようにしたいんだ」
これからの数週間でシーホークスが先発の役割を引き継ぐベテランを迎え入れた場合、2番はロックの背番号だけでなく、フィールドに出る順番を表すことになるかもしれない。
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