QBジーノ・スミスを呼び戻したいと希望するシーホークスのキャロルHC
2022年03月23日(水) 23:27ラッセル・ウィルソンのトレードによって、シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ルームにはニューカマーのドリュー・ロックと新米のジェイコブ・イーソンが顔をそろえた。
シーホークスはベイカー・メイフィールド、あるいはサンフランシスコ49ersがディビジョン内での移籍を許すなら、ジミー・ガロポロのトレードを考えるかもしれない。しかし、ヘッドコーチ(HC)のピート・キャロルは『Seattle Sports 710(シアトル・スポーツ710)』に出演した際に、できればジーノ・スミスを呼び戻したいと名指ししている。
「ジーノに連絡して、また(ここへ)戻って来てもらいたいと思っている。彼は昨年プレーした際にうちのオフェンスをうまく指揮していたし、素晴らしい理解を持っている。それに関してはコンペティションの関係者の中で彼が先頭だ」とキャロルは述べた。「出番がないまま3年か4年を過ごしてから数試合を経験した後で、彼はジャクソンビルとの試合で最大限の機能を見せ、素晴らしいゲームを展開した。それはどこか、彼の復帰の最高点にも見えた。だが、ラスが戻ってきてプレーしたため、残念ながら次のステップを見ることはできなかった。それでも(スミスは)、自在にボールを操り、速さもあって、うまく投げ、本当にクールなものを見せてくれた。だから、それが第一だ」
「他にもいくつかオプションはあり、選手その他について多くの問い合わせが来ている。常に動いている状態なので、次に何か来るかを見てみよう」
2021年にスミスはケガをしたウィルソンに代わって3試合で先発した。1勝2敗した31歳のQBはパスの68.4%を成功させて702ヤードを獲得し、タッチダウン5回でインターセプト1回という記録を残している。先発したどの試合でも終盤に勝つチャンスはあったものの、敗れた2戦では最終ドライブでわずかに届かなかった。
ジーノに対するキャロルのコメントは興味深い。スミスが先発した試合の大部分でシーホークスのオフェンスは停滞し、QBの見せ場を作ることができなかった。
スミスは長期のソリューションではないだろう。だが、彼をベテランとしてQBルームに加えることは理にかなっている。ロックはプレーの浮き沈みが激しく、スミスにとっても2022年にフィールドに立てる可能性が高いのはシアトルといえる。
彼らはウィルソンのトレードでデンバーから得た全体9位の指名権を持っているため、4月のドラフトでルーキーQBを指名することも考えられる。ルーキー、ロックとスミスのようなベテランがいるQBルームになれば、2022年のシーホークスにとっては安心できる布陣だ。
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