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チーフスが元パッカーズWRマルケス・バルデス・スカントリングと3年36億円で契約

2022年03月25日(金) 09:44

グリーンベイ・パッカーズのマルケス・バルデス・スカントリング【AP Photo/Mike Roemer】

タイリーク・ヒルがマイアミ・ドルフィンズへ移籍した同じ日、カンザスシティ・チーフスが彼に代わる補強を発表した。

チーフスは元グリーンベイ・パッカーズのワイドレシーバー(WR)マルケス・バルデス・スカントリングと3年3,000万ドル(36億6,959万円)で契約すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地3月24日(木)に報じた。バルデス・スカントリングは最初の2年間で1,800万ドル(22億0,157万円)を受け取り、インセンティブによって最大3,600万ドル(44億0,350万円)に達する契約となっている。チーフスはその後、この契約を発表した。

水曜日、チーフスはヒルとそのフィールド中に広がる攻撃力をすべてドルフィンズに送り出し、クオーターバック(QB)のパトリック・マホームズを中心としたチームのトレードマークである力強い攻撃を初めて再構築しようとしている。

バルデス・スカントリングにはヒルほどの称賛と成績はないが、スピードがある。トム・ペリセロが指摘するように、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ヒルは2020年シーズン第14週に時速21.91マイル(時速約35.26km)を記録しており、過去2シーズンでより速いタイムを記録したのは22.09マイル(時速約35.55km)のバルデス・スカントリングだけだ。

28歳のヒルは6回のプロボウル選出、スーパーボウルのタイトル1回に加え、4シーズンで1,000ヤード突破という記録を残し、チーフスを去る。しかし、ヒルはまた、ドルフィンズから4年1億2000万ドル(146億7,834万円)の延長契約を得ている。

バルデス・スカントリングは27歳で、万全の状態であればアーロン・ロジャースとパッカーズにとって頼りになる選択肢であり、チーフスにとっては実に安価な補強だ。昨年は11試合に出場し、キャッチ26回、430ヤード、タッチダウン3回を記録した。バルデス・スカントリングの2020年の成績は、キャッチ33回、690ヤード、タッチダウン6回で、キャッチ1回あたり20.9ヤードとリーグをけん引したため、チーフスが求めているものにより近いと思われる。

バルデス・スカントリングは新たに獲得したジュジュ・スミス・シュスター、プロボウル経験もあるタイトエンド(TE)トラビス・ケルシー、レシーバーのジョシュ・ゴードン、メコール・ハードマンとともに、チーフスのレシーバー陣を構成する。しかしながら、ワイドレシーバーを見ればわかるように、攻撃陣に十分なスピードと可能性はあるが、原型的な最善の選択肢が存在しない。おそらくチーフスはマホームズが今使えるもので満足しているか、来月のドラフトでのさらなる補強を予定しているだろう。

しかし、今のところチーフスは実に魅力的な契約をレシーバーと結び、攻撃に必要なスピードを確保している。

【AK】