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QBウィルソンとLBワグナーが去り、自分がリーダーになる番だとシーホークスWRメットカーフ

2022年03月26日(土) 10:42

シアトル・シーホークスのD.K.メットカーフ【AP Photo/Aaron Gash】

クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンのデンバー・ブロンコスへのトレードに驚いた人は多くいたが、シアトル・シーホークスのワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフもそのうちの1人だった。

ケビン・ガーネットの番組『KG Certified(KG サーティファイド)』に出演したメットカーフは、このトレードには不意をつかれたと明かしており、「とてもショックだった。彼がシアトルを去るなんて考えたこともなかった」と話している。

メットカーフがその日のうちに失ったリーダーはウィルソンだけではなかった。シーホークスはその後に長年のリーダーだったラインバッカー(LB)ボビー・ワグナーとも決別している。話ぶりを聞くと、メットカーフはウィルソンよりもワグナーの退団に心を痛めているようだった。

「分かった、ラスがいなくなったんだな。どうすればいいんだ? という感じだった」と振り返ったメットカーフはこう続けている。「その夜にボビーがカットされた。俺とボビーは(仲が良かった)。俺の仲間だ。彼が去ったときは本当に辛かった。俺たちは毎週火曜日にワークアウトしていた。彼の家に行ってビリヤードをしたこともある。俺の兄貴だった。でも、今はもういない。いろんなことを教えてくれたし、それを次のシーズンも、NFLでの残りの期間でも生かしていくと思う。でも、俺にとっては本当の兄貴のような存在だった・・・あんなふうにカットされてしまうなんて。彼は何も悪いことをしていない。どこの組織でも求められるような完ぺきなプロフェッショナルだ」

シーホークスからリーダー格の選手が急速に流出する中で、メットカーフは自分がまとめ役になるべき時がきたと考えているようで、「俺は4年目になろうとしているし、そろそろステップアップしてリーダーになる時期が来たと思う。シアトルでは今、俺の番が来ている。そういうふうに思っている」と語った。

メットカーフは言葉をかけるよりも模範を示す方が好ましいと言及している。ウィルソンとワグナーが先導していれば、メットカーフはその後ろで自由に動き回れるが、今はそういうわけにはいかなくなった。24歳のメットカーフは自分がもっと成長しなければならないことを理解しており、次のように強調している。

「ラスとボビーがいたら、ふざけていられる時間がもっとあった・・・指定されたリーダーがいたから、俺は二番手に甘んじることができていた。でも今、俺はずっとそれから逃げようとしてきたから、神様に“いや、お前を早く火の中に放り込んで、どう受け止めるか見てみる”と言われているんだ」

【RA】