QBウィルソンとは「一心同体」だと明かしたブロンコスHCハケット
2022年03月28日(月) 14:20デンバー・ブロンコスは何年もクオーターバック(QB)を探していた。そして、QBラッセル・ウィルソンは少なくとも1年前からNFLでの新天地を探していた。だからこそ、その両者が手を結んだことで、デンバーの街は純粋な喜びに満ちている。
リーグの年次総会で『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロのインタビューを受けたヘッドコーチ(HC)ナサニエル・ハケットは、ウィルソンのトレードが決まったときの自身の反応を「ちょっとした悲鳴」と表現し、「やや甲高く、それでいてどこか勇ましい感じの悲鳴だったかな。ああいう偉大な選手を獲得したときに、彼のそばにいられて、今、自分の元にいると分かっている状態というのはエキサイティングだ」と続けた。
ハケットHC自身もデンバーに到着したばかりだ。しかし、彼はきっと組織にいる全員とファンのために叫んだのだろう。ブロンコスファンはQBペイトン・マニングが2015年シーズン後に引退して以来、ずっと平凡なクオーターバックの入れ替わりに耐えてきた。
ウィルソンによってクオーターバックがアップグレードされるのは疑いようがない。そして、ウィルソンは精鋭ぞろいのオフェンスに加わろうとしている。とはいえ、ウィルソンとブロンコスとの相性は、最終的にはハケットHCとの関係性にかかってくるのかもしれない。ハケットHCは過去3年間でグリーンベイ・パッカーズのQBアーロン・ロジャースと強い関係を築いてきたことで有名であり、ロジャースは結果的に2年連続でMVPに輝いている。
性格という観点から見ると、ハケットHCとウィルソンは永遠の楽観主義者という共通点を持っている可能性がある。ウィルソンと“ノンストップ”でやり取りをしていると明かしたハケットHCは次のように語った。
「ただお互いを知ろうとしている。私もそうだが、彼はとても、とても興奮している。私たち2人にとっても、どんなコーチにとっても、気合いが入っていて、オーナーシップを持ち、動揺せずにそこへ出たいと思うような人がいいと思う。彼はブロンコスと自分自身、コーチ陣、みんなを代表したいのだ。それこそが求められている情熱だ。そして、ラッセルはそれを毎日もたらしてくれると思う。毎日、毎分、もたらしてくれるはず。今、良いことだと思っているのは、彼の周りに私のような人が何人いたのか分からないから、どちらがもう一方をプッシュできるか、いつもバトルしているようなものだという点だ」
「今、私たちは一心同体で、彼との交流が大好きだ」
ハケットHCはウィルソンの最近の映像も見ているとも話している。シアトル・シーホークスで過ごした過去2シーズンのプレーにムラがあったことを考えると、この研究は重要だと言えよう。もちろん、この間にウィルソンはプロボウルに2回選出されてピンチに強いパフォーマンスもたびたび見せてきた。ハケットHCは33歳のウィルソンが解き放たなければならないものがあると見ているようで、こう語っている。
「それは一貫性だと思っている。そうはいっても、“絶頂期のラス”が何なのかという話をするとき、他の人と比べてもラスの活躍は目を見張るものがある。そして、もっとスタッツがあってもいいんじゃないか、とか、このくらいのレベルになっていてもいいんじゃないか、と言うかもしれない。ラスにとっては悪い日でも、多くの人にとっては本当に良い日なのだ。つまり、一貫性が重要なのだと思う」
「それは、すでにリーグで最高の選手の1人であるラスが、そのことを証明するために必要だ。それを毎試合、何度も続けていく。そういう選手がいれば、常に勝つチャンスも持てるはずだ。私たちはただ、やっていることがすべて正しいと確認したいだけだ」
【RA】