OTルール変更に否定的なスティーラーズHCトムリン、「サドンデスを恐れてはいない」
2022年03月29日(火) 11:49オーバータイム(OT)形式の変更の可能性についての議論は、今週フロリダで開催されるNFLの年次リーグミーティングで行われる予定だ。
ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)兼競技委員会メンバーのマイク・トムリンは、現地3月28日(月)に行われたコーチ陣のメディア対応で、OTルール変更の可能性について個人的な意見を述べた。
「私はサドンデス支持者だ。私は伝統主義者だ」と、『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタを介して語った。
トムリンは、60分というレギュレーションは両チームが試合に勝つために十分な時間だと考えていることを示した。
「サドンデスを恐れていない」とトムリンは言った。
バッファロー・ビルズがポストシーズンでカンザスシティ・チーフスに敗れた際、クオーターバック(QB)のジョシュ・アレンとビルズのオフェンスがボールに触れる機会を得られなかったことを受け、両チームにポゼッションを与えるようオーバータイムの形式を変更することに改めて関心が集まっている。
変更は新しい概念ではない。過去にもコイントスの勝者がそのままゲーム勝利を決める得点を獲得したゲームの後に同様の議論が続いたことがある。それはニューイングランド・ペイトリオッツ戦でチーフスに起こったことだった。そして、2011年シーズンのポストシーズン、トムリンのスティーラーズはオーバータイムのスクリメージからの最初のプレーでQBティム・ティーボウ率いるデンバー・ブロンコスに敗北した。
リーグは過去にオーバータイムのルールを変更し、最初にボールを持ったチームのフィールドゴールで試合終了が可能だったものを、タッチダウンではないと終了にならないとしたことがある。また、健康上の懸念からレギュラーシーズンのオーバータイムを10分に短縮したこともある。
トムリンはOTルールの変更を望む声があることは認識しているが、オーナーたちの賛成票を24票以上集められるかはわからないと指摘する。
現在、変更には2つの案が浮上しており、1つはOTに両チームがボールを保有する機会を認めるものである。テネシー・タイタンズが提案した2つ目は、最初にボールを持ったチームがタッチダウンを決め、さらに2ポイントコンバージョンを成功させない限り、OTで両チームにボールを保有する機会を与えるというものだ。
【AK】