RBバークリーを手放そうとはしていないとジャイアンツオーナー
2022年03月29日(火) 12:37ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンがランニングバック(RB)セイクワン・バークリーのトレードを検討する意向を示していたこともあり、バークリーの将来は新幹部による再構築をめぐって常に疑問を持たれてきた。
しかし、ジャイアンツの共同オーナーであるジョン・マーラは現地27日(日)にフロリダ州パームビーチで行われたNFLの年次総会の場でこの話題に水を差している。
『NY Daily News(ニューヨーク・デイリーニューズ)』のパット・レナードによると、マーラは報道陣に対して「われわれはセイクワンを手放そうとしていないが、ジョーがジェネラルマネジャーだ。もし、彼とヘッドコーチが人事決定をしたいと望み、それについて信念を持っているのであれば、それを邪魔するつもりはない。しかし、それはわれわれが積極的にやろうとしていることではないと、それは言っておこう」と語ったという。
NFLスカウティングコンバインが行われている間、ジャイアンツがバークリーを手放す可能性について議論しているとの報道があった。マーラのコメントからはそうではなかったことがうかがえるが、どのようなトレード相手でもバークリーのルーキー契約最終年の報酬にあたる721万7,000ドル(約8億9,307万円)の大部分を支払わなければならなくなることを考慮すると、このトレードで得られる見返りがジャイアンツにとってほとんど無意味なものになるという部分もあるのだろう。
ニューヨークで最も人気がある選手の1人であるバークリーだが、ケガが原因で過去2シーズンでは伸び悩んでいる。2020年シーズンはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してわずか2試合しか出場していない。それ以来、かつての姿を失ったバークリーは2021年シーズンでも爆発力や俊敏さを見せるのに苦戦しており、キャリー162回、593ヤード、タッチダウン2回という成績に終わった。キャリア開始後2シーズン連続で1,000ヤードを達成してから、バークリーの苦悩は続いている。
現在、チームはスターの力が欠けている状態であり、バークリーの市場性はトレードの決定には関係ないと話しているマーラは、次のように述べた。
「確かに意識はしているが、大きな要因ではないと思っている。結局のところ、可能な限り最高のチームをフィールドに送り出し、将来のために構築していきたいのだ。だから、彼のことが好きだ。われわれの代表として素晴らしい存在だ。本当にいい選手だと今でも思っている。今年は彼にとって、とても重要な年になるかもしれない。しかし、最終的にはヘッドコーチとジェネラルマネジャーがその決定を下すのだ」
【RA】