ニューオーリンズ・セインツに新たなバックアップクオーターバック（QB）がやってくる。

セインツがQBアンディ・ダルトンと300万ドル（約3億6,891万円）が保証された1年契約を結ぶと、NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが契約について知る人物の話を元に、現地29日（火）に『報じた。その後、チームもダルトンとの契約について発表している。

この契約はインセンティブによって最大600万ドル（約7億3,768万円）となる。インセンティブはおそらくプレー時間に基づくものと見られる。

セインツはこのオフシーズンに先発としての起用を想定してQBジェイミス・ウィンストンと再契約したが、以前にACL（前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）を断裂していたことから、ウィンストンのシーズン開幕に向けた準備については懸念があった。ダルトンはベテランのバックアップの役割を務めつつ、ウィンストンの健康状態が悪いときや不調のとき、もしくは、再びケガをした際に出場する機会を得るだろう。

ダルトンはシンシナティ・ベンガルズの先発QBを9シーズン務めた後に、定住の地を持たない状態となっている。2020年にはダック・プレスコットのバックアップとしてダラス・カウボーイズと契約し、9試合に先発した。2021年にはシカゴ・ベアーズがオフシーズンの先発クオーターバックとしてダルトンを起用したものの、チームはドラフト1巡目でジャスティン・フィールズを獲得している。昨シーズンのダルトンは6試合に先発出場し、パス236回で成功率63.1％、1,515ヤード、タッチダウン8回、インターセプト9回を記録した。

同じく火曜日のダルトンとの契約が明らかになる前の段階で、新ヘッドコーチ（HC）のデニス・アレンはテイサム・ヒルについてはタイトエンド（TE）の役割に集中することになると話していた。34歳のベテランシグナルコーナーの獲得は、ヒルが今後はQBルームから出て、複数の役割を担うガジェットプレーヤーとしての存在から脱するというプランを強調している。

セインツは昨オフシーズンにドラフト4巡目でQBイアン・ブックを指名したものの、1年が経ち、スポット出場が振るわぬ結果に終わったことに加え、ダルトンがセインツの一員になった状況からは、チームがブックを主要なバックアップとは見ていないことが明らかだ。セインツのデプスチャートにはQBブレイク・ボートルスも名を連ねている。

【A】