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ペイトリオッツが3年間プレーオフで勝利していないのは「気がかりだ」とクラフトオーナー

2022年03月30日(水) 11:58


ニューイングランド・ペイトリオッツのロバート・クラフトオーナー【AP Photo/Elise Amendola】

2000年代の大半はロバート・クラフトのチームがNFLを席巻し、プレーオフの試合を次々と制覇していった。6回のスーパーボウルをはじめ、ポストシーズンでの勝利は当たり前のようになっていた。

ところが、過去3シーズンにニューイングランド・ペイトリオッツはその高い基準に達しておらず、オーナーのクラフトを苛立たせている。現地29日(火)にフロリダ州パームビーチで開催されたNFLの年次リーグミーティングに出席したクラフトは、ペイトリオッツが昨年のオフシーズンで成功したことによって、チームが再び勝利の方法を見出せることを期待していると述べた。

「まず、何よりも、この3年間にプレーオフで勝てなかったことが気がかりだ」とクラフトは『Boston Sports Journal(ボストン・スポーツ・ジャーナル)』のグレッグ・ベダードに話している。「昨年のドラフトで成功したことには満足しているし、それまでの4年間を取り戻せたと思っている」

ミスター・クラフト、これは他のNFLのチームにとっては普通のことだ。

ペイトリオッツがヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックとクオーターバック(QB)のトム・ブレイディ時代のように一貫して勝ち続けるのはNFLの標準ではなく、異常なことなのだ。

最高のチームであっても、今のペイトリオッツのような小康状態を経験するのは決して珍しくない。だが、1月にチームが成功を収めていないことはクラフトを不安にさせる。過去3年間にペイトリオッツはワイルドカードゲームで2回敗れ、1回はポストシーズンを逃している。2009年以降にチームは毎年少なくともディビジョナルラウンドには出場しており、ブレイディが負傷した2008年以降はプレーオフを逃したことはなかった。

ペイトリオッツは 「早ければ今年中にも 」常勝チームに戻れるだろうとクラフトは言う。

昨年のオフシーズンに散財したペイトリオッツは、ドラフトでQBマック・ジョーンズやディフェンシブタックル(DT)のクリスチャン・バーモア、ランニングバック(RB)のラモンドレ・スティーブンソンをはじめとする優秀な選手を何人も獲得した。

昨年のドラフトで収穫を得る前、ブレイディが去ったペイトリオッツではベリチックHC率いるコーチ陣がベテラン勢を支える一貫したプレーメーカーを見つけることができず、チームは散々振り回されたあげくに失敗を繰り返した。

クラフトは、ポストシーズンで勝てるようになるにはもう1度ドラフトで成功する必要があると分かっている。

「今年も素晴らしいドラフトになることを期待している。ドラフトで成功することが、長期的かつ一貫して勝てるチームを作ることができる唯一の方法だ」とクラフトは述べている。

【R】