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トップ10の指名権でQB獲得の可能性を示唆するパンサーズGM

2022年04月01日(金) 11:22


カロライナ・パンサーズ【NFL】

フリーエージェント(FA)が一段落したいま、NFLのチームは新しいシーズンに向けてロースターに才能ある選手を加える最良の手段としてドラフトに目を向け始めている。

カロライナ・パンサーズはクオーターバック(QB)とレフトタックル(LT)という2つの重要なポジションに不安を抱える。

来月の2022年NFLドラフトで全体6位の指名権を持っているパンサーズのジェネラルマネジャー(GM)スコット・フィッタラーは今週、トップブロッカーの一人を獲得するか、この競技で最も重要なポジションを補強するかは難しい選択であることを認めた。フィッタラーGMはチームの公式サイトで次のように述べている。

「タックルに最高の選手たちが集中しているから、どうなるかは興味深いところだ。しかしながら、われわれがクオーターバックを必要としているのは確かで、特にトップ10の指名権を持っていればいつかは賭けに出なければならない。無理に使おうとすると失敗する可能性があることも分かっている」

「今年は誰が1番、2番、3番かが明確でないため、ユニークなクオーターバック勢だと言える。誰が実績のある先発選手だとか、誰が自分のチームで実力を発揮できるかがはっきりしない。これから一カ月の間はクオーターバックとレフトタックルについて話し合うことが多くなるだろう。一方で、(5年目のオプションを使って2023年までルーキー契約を延長する予定の)ディフェンシブエンド(DE)のブライアン・バーンズが頭角を現し始めたことを考えれば、パスラッシャーを狙う可能性だって大いにある。つまり、オプションは使う予定だが、その金額が手に負えなくなった場合、すぐに起用できる選手がいた方がいい」

パンサーズはドラフトの早い段階で指名されると予想される今年のクオーターバックについて、すでに念入りな精査を行っている。パンサーズが指名する時には、マリク・ウィリスからケニー・ピケット、マット・コラールにデズモンド・リダーが選択肢として残っているだろう。

今年のQBには絶対に獲得すべき逸材がいないため、各チームは選手の才能と即戦力となるかどうかを天秤にかけなければならない。それぞれの有力候補者に対するリスクを考えると、活躍できない可能性のある選手にトップ10の指名権を使うことにためらいを感じるかと聞かれ、フィッタラーGMはこう答えている。

「言いたいことは分かる。だが、逆に言えば、QBジョーイ・ハリントンのようにものすごく評価が高かった選手が、結局は外れるというケースを何度見てきたことか。自分のオフェンスに合った気質とスキルを持っている選手を獲得し、うまく融合させることが肝心だ。つまり、彼らは絶対に守らなければならないから、周りにどういう選手を配置するかだ」

ジョーイ・ハリントンへの当てつけはさておき、フィッタラーGMの発言は的を射ている。今年のQBたちが成功するかどうかは、加入するチームとそこでの状況にかかっていると言える。

パンサーズはヘッドコーチ(HC)にマット・ルール、GMにフィッタラーを迎えて以来、クオーターバックを取り巻く難問に答えられずにいる。現在、彼らにとっての選択肢はサム・ダーノルドかP.J.ウォーカーだ。パンサーズはドラフト中に若いシグナルコーラーを獲得することが予想される。問題は、それが全体6位の指名権によって実現するのか、あるいはそれ以降の順位によってかだ。

4月28日に始まるドラフトが近づくにつれ、下馬評上ではクオーターバックの指名順がどんどん高くなることだろう。毎年、QBの順位は当初の予想を上回る傾向にある。パンサーズのようなチームは、トップ10の指名権を費やして粗削りなQBを獲得するのが得策なのか、再び選択を迫られた時に残っている選手の中から選ぶのか、どちらかに決めなければならない。

【R】