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LBパーソンズをDEにはしないとカウボーイズHCマッカーシー、「彼をあちこちに動かしたい」

2022年04月01日(金) 14:06


ダラス・カウボーイズのマイカ・パーソンズ【AP Photo/Ron Jenkins】

NFLのドラフト候補生たちについて議論する際、しばしばポジションごとの価値が話題になる。しかし、ダラス・カウボーイズは2021年のNFLディフェンス部門新人賞を受けたマイカ・パーソンズについて、同じ疑問を抱えているのだ。

パーソンズはルーキーシーズンに、選手たちの負傷の影響を受けてディフェンシブエンド(DE)のポジションについた。その後、ランディ・グレゴリーがデンバー・ブロンコスと契約したため、カウボーイズにはエッジラッシャーが必要になっている。そういった状況から、パーソンズがラインバッカー(LB)からディフェンシブエンドに恒久的に移行し、チームがこのダイナミックなプレーメーカーからさらなる価値を引き出すのではないかと言われているのだ。

そういった推測にカウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは理解を示しているものの、肯定的ではない。

チームの公式サイトでマッカーシーHCは「人々が“何で彼をディフェンシブエンドでプレーさせないんだ?”と言うのももっともだ。そういった疑問が出るのもまったく無理はない」と述べた。

「だが、われわれはすでに明確にした。われわれは彼をあちこちに動かしたい」

オフボールラインバッカーとしてNFLにやってきたパーソンズは、シーズン序盤にその役割で輝きを見せていた。しかし、デマーカス・ローレンスが足を骨折し、グレゴリーが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって戦線を外れたため、カウボーイズはパーソンズをディフェンシブエンドとして配置。パーソンズはエッジラッシャーとしても活躍したものの、チームの健康状態が良いときにはラインバッカーをプレーし、時おりエッジラッシャーにも起用されるという状態だった。

マッカーシーHCはパーソンズを危険な存在にしているのはその多様性だと考えている。

「彼をエンドにラインアップさせてすべてのダウンでプレーさせるなら実にシンプルだ。だが、彼はサックを13回している。7回がラインバッカーのポジション、6回がディフェンシブエンドとして記録したものだ」とマッカーシーHCは述べた。

ルーキーとしてパーソンズはサック13回、タックル84回をマークし、オールプロのファーストチームとプロボウルに選ばれたのに加え、守備の新人たちの中でトップになった。

パスラッシャーは守備の中でもトップポジションであり、他の誰よりもゲームを破壊する可能性を秘めている。しかし、マッカーシーHCはパーソンズをラインバッカーとして維持し、状況に応じて動かすことが、相手にとって誰が破壊者なのかを特定しにくい状況にすると考えている。

「私は攻撃畑の人間として分かっているが、彼をいつも一つのポジションにつけてくれるなら助かるね」とマッカーシーHCは指摘した。

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