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QBウィンストンを「支えるためにここにいる」とセインツ新QBダルトン

2022年04月01日(金) 14:46


シカゴ・ベアーズのアンディ・ダルトン【AP Photo/Jae C. Hong】

1年前のこの時期、クオーターバック(QB)アンディー・ダルトンは先発になるつもりでシカゴ・ベアーズに向かった。

そのダルトンが今、自分のできる方法を尽くして先発QBジェイミス・ウィンストンをサポートするという覚悟の元でニューオーリンズ・セインツに加入している。

現地29日(火)にウィンストンのバックアップになるための1年契約をセインツと結んだダルトンは、前もってQB2という役割が割り当てられている状態でキャリア史上4つ目のチームに向かうところだ。

ダルトンは木曜日にセインツの入団会見で「これは彼の仕事であり、どんな形であれ自分にできる方法で彼を支えるためにここにいる。だから、一緒に仕事ができることや同じルームにいること、彼が最高の選手になるためにできることは何かと考えることにワクワクしている」と話している。

ダルトンとの契約に先立ち、セインツはウィンストンと2年の再契約を結んでいた。

2021年オフシーズンには、引退したQBドリュー・ブリーズの後継者として、テイサム・ヒルから先発の座を奪ったウィンストン。しかし、シーズン終了時には、負傷者続出のセインツで先発を務めた4人のクオーターバックのうちの1人となってしまった。運命の定めなのか、ウィンストンが戻ってきただけではなく、2021年に先発出場したヒルと2年目のQBイアン・ブックもチームに戻ってきている。チームのスイスアーミーナイフ的な存在であるヒルは、タイトエンド(TE)として仕事をする予定だが、QBルームのロースター変更は、トレバー・シーミアンが去り、ダルトンが入ってきたことだけだ。さらに運命的なことに、シーミアンがベアーズの新しいバックアップとしてシカゴに降り立った一方で、ダルトンはセインツでその座を手に入れている。

シンシナティ・ベンガルズ、ダラス・カウボーイズ、ベアーズで過ごした11シーズンで148試合に先発出場し、プロボウルに3度選ばれたこともあるダルトンは、バックアップであることに必ずしも慣れているわけではない。それでも、2020年シーズンはカウボーイズで控えになることが予定されていた上に、ベアーズで過ごした激動の2021年シーズンでは誰もが認める先発選手とは言い難い状態だった。

ダルトンが新しい役割を楽しんでいると言うのは愚かなことであり、彼はその役割に慣れてきているのだと言えよう。

「キャリアでずっとプレーしてこられたし、ダック(プレスコット)が不運なケガをしているときにダラスでプレーしていた数年前も出場することができた」と語ったダルトンは「去年は自分がケガをするまで先発を務め、その後にジャスティン(フィールズ)が引き継いだ。でも、どんな方法でも、どんな状態でも、貢献して役割を果たすためにここにいるし、チームやクオーターバックルームのために、そして自分たちを最高のオフェンスにするために何でもする。だから、どんな役割であれ、そのためにここにいるんだ」と続けている。

34歳のダルトンは開幕前のデプスチャートにかかわらず、キャリアのすべてのシーズンで6試合以上に先発出場してきた。セインツのクオーターバックがレギュラーシーズンの全試合に先発したのは2017年のブリーズが最後であり、28歳のウィンストンはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から復帰したばかりだ。それゆえに、“レッド・ライフル”ことダルトンが先発か2番手を担うという流れになっている。

しかし、今のところ、セインツのナンバー2として、10年以上にわたるリーグでの経験から十分な知識を提供することに満足しており、心地良さを感じているダルトンは「自分の経験がもたらすものは大きいと思う」と強調した。

【RA】