ファルコンズは再建中との説に「誰が戦えないと言った?」とCBヘイワード
2022年04月02日(土) 19:08マット・ライアンのトレードによって、アトランタ・ファルコンズの現状は穴ぼこだらけの脇道よりも空洞の方が多い再建中のロースターのように見受けられる。
だが、ロッカールームにいる選手たちの見解は違う。
その代表例がベテランコーナーバック(CB)ケイシー・ヘイワードだ。ライアンのトレード前にファルコンズと契約した彼は、現地3月31日(木)に開かれたチーム入りの記者会見の席で、もっとタイトルを争える可能性のあるチームが他にあるにもかかわらず、年齢を重ねたベテランがアトランタを選んだのはなぜなのかと質問された。これに、ジョージア州出身の彼はやや不快そうな表情を浮かべて答えた。
「俺たちが(タイトルを)戦えないなんて誰が言った?」と彼は言い放った。「そんなことは誰にも分からない。状況は毎年違う。どんな結果になるかなんて絶対に分からないんだ。チームの人たちが毎年どのくらい良くなるかとか、そういうことは未知数なんだよ。このスポーツは機会がものをいう。チャンスがすべてだ。フィールドに出て準備するたび、誰がどう考えようとゲームに勝つチャンスはある。周りがロースターについてどう思おうと関係ない」
ファルコンズのロースターであら探しをするのは簡単だ。今月後半のドラフトでルーキーを指名した場合を除き、先発クオーターバック(QB)はマーカス・マリオタになる予定だ。レシーバールームは閑散としている。パスキャッチを任せられるのは今のところカイル・ピッツしか見当たらず、それがダメなら投げ捨てるしかない。バックフィールドを構成するのはコーダレル・パターソンで、残りはクエスチョンマークだ。穴の多いオフェンシブラインはアップグレードされていない。ディフェンスはもう何年も問題となっている。だが、いまだに一貫したエッジラッシャーは見つかっていない。ラインバッカー陣は最も優秀なタックラー、フォイ・オロウクンを失った。そして、セカンダリーはプレーメークのできるセーフティを欠いている。
ロースターで最も期待が持てる部分は32歳でも健在のヘイワードと、成長を見せるA.J.テレルのコーナーペアだ。
ファルコンズを取り巻く否定的要素に関係なく、ヘイワードは力の限りに最高のプレーをすることが自分の仕事だと分かっている。
「俺たちは大人だ。人々がどういう目でロースターを見ようと、毎回すべてのゲームで勝つために出ていく」と彼は述べた。「俺たちが勝てると思われようが、勝てないと思われようが、そんなのに関係なく、俺はただ出ていって戦うだけ。すべてのゲームで勝とうとすることが俺たちのゴールだ。必ず勝つとは言わないけど、それがゴールなんだ。周りがロースターについてどう思おうが関係ない。俺たちは試合に勝たないかもしれないし、勝てるかもしれないけど、ゴールは勝つことだ」
すべてのプロの選手が手本にすべき返答だ。
このスポーツが持つ過酷な性質上、選手たちは最高レベルの技術をコミットしなければならない。負けると思って試合に臨めば、ひどい結末が待っているだろう。チームがわざと負けているとか、勝てるチャンスなどないと思った瞬間に、その選手はその場で引退した方がいい。
つまり、ロースター作りについてはフロントオフィスに任せた上で、ロッカールームにいる選手たちは仕事をして戦い、外野の作った物語が間違いだったと最終的に証明するしかないのだ。
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