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ペイトリオッツがトレードでドルフィンズからWRパーカーを獲得

2022年04月03日(日) 10:51


マイアミ・ドルフィンズのデバンテ・パーカー【AP Photo/Adrian Kraus】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが関係者の話を元に現地2日(土)に伝えたところによると、マイアミ・ドルフィンズが2023年ドラフト3巡目指名権と引き換えに、ベテランワイドレシーバー(WR)デバンテ・パーカーと2022年ドラフト5巡目指名権をニューイングランド・ペイトリオッツにトレードするという。

ドルフィンズはカンザスシティ・チーフスとのトレードでWRタイリーク・ヒルを獲得してから1週間程度しか経っていない中で今回のトレードに動いている。これは、今オフシーズンに新ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルの下で攻撃陣を刷新するべく、ロースターに関する多くの決定を下しているドルフィンズにとって、最新の動きとなった。

ドルフィンズから2015年ドラフト1巡目指名を受けたパーカーは、2019年に3年の契約延長にサインしたため、あと2年の契約を残している。29歳のパーカーには2022年と2023年に約570万ドル(約6億9,829万円)の基本給が支払われるが、これらの2シーズンに保証金は含まれていない。

キャッチ72回で1,202ヤード、タッチダウン9回を記録して急成長を見せた2019年以降、パーカーはその生産性を維持するのに苦労してきた。過去2シーズンでは合わせてキャッチ103回、1,308ヤード、タッチダウン6回という記録にとどまっており、2021年シーズンにはその年のドラフト1巡目指名を受けた新人WRジェイレン・ワドルにメインターゲットの座を奪われている。ランニングバック(RB)マイルズ・ガスキンがキャッチ49回を記録する中で、40回しかキャッチできなかったパーカーがタイトエンド(TE)ダーハム・スマイスの記録をわずかに上回ってチーム4位となった一方で、ワドルはドルフィンズがパーカーから離れる余裕があることを証明するのに十分すぎるほどの活躍を見せていた。

ドルフィンズはヒルを獲得するのに、今月に開催されるドラフトの1巡目および2巡目を含む5つの指名権を犠牲にし、保証額7,220万ドル(約88億4,501万円)の契約延長を実現させている。そうしてヒルという優秀な選手を加えたことで、パーカーの必要性はさらに無くなった。ドルフィンズはリーグイヤーが始まって不足を補うようになってから、WRのセドリック・ウィルソンやトレント・シェフィールド、RBのラヒーム・モスタートやチェイス・エドモンズなどもチームに加えている。

しかし、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区のある1チームにとっては不要な物でも、別のチームにとっては宝物になるかもしれない。

ペイトリオッツはケンドリック・ボーンやネルソン・アグホロー、ジャコビ・マイヤース、ニキール・ハリー、タイ・モンゴメリーを誇るWR陣にパーカーを迎える予定だ。その他には、TEのハンター・ヘンリーやジョンヌ・スミス、RBジェームス・ホワイトなどもパスキャッチャーとして活躍している。クオーターバック(QB)マック・ジョーンズのルーキーシーズンに、マイヤースはキャッチ83回で866ヤードを記録してチームをけん引した。ノースカロライナ州立大学出身でドラフト外のマイヤースは、2020年にもわずか59回のキャッチで729ヤードをマークし、チームトップに輝いている。

オーナーのロバート・クラフトがジョーンズにとって“非常に重要な”年だと見なしている今シーズン、ペイトリオッツはパーカーとドラフトで獲得する選手がチームの攻撃力を高め、スピードのあるドルフィンズやAFC東地区の昨季王者バッファロー・ビルズがいる中でも順位やフィールド上のペースを維持するのに貢献してくれることを期待している。

「レッツゴー!! NEPへようこそ!」

【RA】