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向上を目指すQBウィルソンは「何でもやる気だ」とジェッツWRベリオス

2022年04月03日(日) 16:21

ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/Steven Senne】

ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンのルーキーシーズンは大部分で不安定だった。

それゆえに、ウィルソンは今オフシーズンにさまざまな場所を訪れている。これまでにパスの練習をするためにワイドレシーバー(WR)のコーリー・デイビスやブラクストン・ベリオスの元を訪れており、今後はWRエライジャ・ムーアの元にも向かう予定だと報道されている。

ベリオスにとってはその行動こそが、必要なことを何でも行い、ワイドレシーバーとの相性を良くするためにどこへでも行くという覚悟がジェッツのフランチャイズQBにあるという証拠となっているようだ。

『ESPN』のリッチ・シミニによると、ベリオスは「あいつは何でもやる気さ。言うのは簡単だけど、オフシーズンのトレーニングスケジュールの合間を縫って、実際にいろいろなところに足を運ぶとなると、また別の話だ。全員が同じ方向を向いて、来年に本当の意味で変わるために、あらゆることをやっている」と語ったという。

ウィルソンはデイビスとの時間をとるためにテネシーを訪れた後、ベリオスと合流するためにフロリダに向かった。シミニによれば、次はムーアと共にワークアウトをするためにアリゾナへ行く予定だという。

自ら荷物をまとめてレシーバーのところへ行くという行動は、ウィルソンに対する評価を高めるはずだ。クオーターバックとワイドレシーバーがオフシーズンに一緒にトレーニングをするというのは珍しい話ではないが、クオーターバックの自宅付近にワイドレシーバーが集うというのが通例となっている。2021年シーズンにあまり良い結果を残せず、成長途上にある22歳のウィルソンの場合はそうではなかった。

2021年ドラフト全体2位指名を受けたウィルソンは膝のケガで4試合を欠場したものの、13試合に先発出場している。先発した試合でチームは3勝10敗となり、ルーキーイヤーを通じてタッチダウン9回、インターセプト11回、2,234パスヤード、パス成功率55.6%を記録した。

ジェッツを立て直す新たな希望として2022年に巻き返しを図ろうとしているウィルソンは、先陣を切ってできることに取り組んでいる。

ベリオスは「去年の5月に新しいプレーブックと異なる専門用語の中に放り込まれたときと比べたら、明らかに変わったというのがOTA(チーム合同練習)で分かると思う。あいつにとって、これまでとは違う世界になるはずだ」と強調した。

ワイドレシーバーたちのホームタウンは至るところにある中で、ウィルソンは2022年に素晴らしい第二印象を与えるために正しい方向へと進んでいる。

【RA】