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セインツがイーグルスとの複数トレードで2022年ドラフト1巡目指名権2つを獲得

2022年04月05日(火) 09:19


ニューオーリンズ・セインツの本拠地【NFL】

ニューオーリンズ・セインツはかつて、ランニングバック(RB)リッキー・ウィリアムスを獲得するためにすべてのドラフト指名権を差し出そうとしたことがある。23年の時を経て、セインツはただちに価値の高い資本を手に入れるために、多くの指名権を含むパッケージを提示している。

セインツがフィラデルフィア・イーグルスとのトレードで、今月に開かれるドラフトの全体16位と19位、6巡目指名権(全体194位)を獲得すると、両チームが現地4日(月)に発表した。セインツは2022年全体18位指名権をイーグルスに送る他、そのパッケージには2023年1巡目指名権、2024年2巡目指名権、2022年3巡目指名権(全体101位)、2022年7巡目指名権(全体237位)も含まれている。

単純に説明すると、イーグルスが今年の1巡目指名権を2つ(全体15位と全体18位)持っている一方で、セインツも2022年1巡目指名権を2つ(全体16位と全体19位)新たに獲得した状態だ。

指名権の多さに混乱させられるかもしれないが、この動きは理にかなったものだと言えよう。セインツは今年の1巡目指名権を2つ得る代わりに、今年の1巡目指名権1つと将来の1巡目指名権1つを渡した。セインツは今年、勝てると予想しているため、2023年ドラフトでは下位指名権を持ちたいと思っているのだろう。

イーグルスは1回のドラフトでかかる3名の1巡目指名選手に対する保証金の予算を回避する代わりに、これらのキャップヒットを複数のドラフトに分散させられるだけではなく、今回のドラフトと将来のドラフトで追加資本を回収することもできる。

イーグルスに移るセインツの2023年1巡目指名権は、クオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツとの関係が悪化した場合、最終的に新たなQB獲得のためにそのまま費やされるか、トレードアップ用に使われるかもしれない。もしそうならなければ、イーグルスは複数の1巡目指名選手を確保し続け、今後も望むところに才能を追加できるはずだ。

一方、ドラフト資本を手に入れるセインツは、1巡目指名した才能ある新人と契約を結び、若いチームへとシフトすることで、サラリー構造の一部を好転させたいと考えている。1巡目指名権の追加により、複数の指名権を持つセインツはさらに柔軟に動けるようになるだろう。複数の指名権があることで、ドラフトに限らず、入手可能なトップ選手の獲得に動くという選択肢も増えてくる。

効果的に理解するためには計算や情報が必要になるとはいえ、トレードは面白いものだ。そして、今回のトレードは2022年ドラフトへの準備を少し刺激的なものにしている。

【RA】