ジャイアンツでの重要な4シーズン目に向けて「調子が良い」とQBジョーンズ
2022年04月05日(火) 15:01クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは長期的にこのポジションに関する問題に悩んでいるニューヨーク・ジャイアンツの解決策になれると証明できていないが、2022年シーズンは両者ともに新たな機会に恵まれている。
ジャイアンツがジョーンズにQBジョシュ・アレンがバッファロー・ビルズで見せたような成長を遂げてほしいと望んでいる中で、新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールはジョーンズの指導にあたろうとしているところだ。ダボールHCがそれを実現できた場合、ジャイアンツは将来のQBについて悩む必要がなくなる。とはいえ、2022年に改善の可能性を最大限に高めるためには、ジョーンズはキャリアを通じて課題を抱えてきた健康面で良好でなければならない。
シーズン終了を余儀なくされた首のケガはもう問題なくなったと現地4日(月)に明かしたジョーンズは、報道陣に対して「いや、調子がいいし、準備は万端だ」とコメントしている。
歴史が将来の結果を予測するものだとしたら、ジョーンズはダボールHCの指揮下で上達するはずだ。しかし、ジャイアンツもジョーンズがHC交代の正当性を証明する機会を得る前に、ジョーンズの近い将来について決断を下さなければならない。
ジャイアンツは現地5月2日(月)までにジョーンズの5年目オプションを行使するかどうか決定する必要がある。ジョーンズはキャリアを通じて希望の光を放ってきたが、頼りにできるような確固とした力は持ち合わせていないため、ジャイアンツにとっては厳しい決断となるだろう。
しかし、ダボールHCがジョーンズをフランチャイズQBに変えてくれると信じて雇ったのであれば、ジャイアンツはジョーンズを信頼してオプションを選択するかもしれない。
この仮説が成り立てば、その利点は理解しやすい。つまり、ジョーンズがダボールHCの指揮下で格段に良いプレーを見せたら、ジャイアンツは長期契約を検討しながら5年目オプションの恩恵を受けられる。しかし、別のフランチャイズ――カロライナ・パンサーズ――ですでに見られているような欠点もある。パンサーズはQBサム・ダーノルドに対する保証金1,800万ドル(約22億0,655万円)を抱えながらも、QBポジションに他の選択肢がないか積極的に追求しているところだ。
いずれにせよ現時点では自分の手に負えないということもあり、ジョーンズ本人はこの件をあまり気にしていないようで、次のように話している。
「そういう会話をするときと場面はいずれ来ると思う。だから、そのときが来たら、向き合って対処していくさ。でも、ここで取り組んでいることや、準備していること、みんなと一緒に過ごしている毎日をどう生かしていくかということに集中している」
新ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンが統率をとる中、ジャイアンツはジョーンズが依然として関与しているQBのポジションを改善するための措置を講じている。シェーンGMはジョーンズが再び負傷して欠場を余儀なくされた場合に高パフォーマンスを維持する目的もあり、ジョーンズのバックアップとしてベテランQBタイロッド・テイラーと契約した。
テイラーはNFLでの経験が豊富にあるため、万が一、出場しなくてもジョーンズの役に立てるだろう。
ジョーンズはテイラーの加入について「ああ、とても楽しみだ」と明かしている。「このリーグでの経験が豊富だし、長い間、高いレベルでプレーしてきた人だから、彼から学んだり、一緒に取り組んだりするのが楽しみだ。彼が契約にサインした日も今日も話したし、これから関係を築いていくのを楽しみにしている。それはお互いにとっても、オフェンスにとっても、チームにとっても素晴らしいことだと思っている。だから、彼が来るのが楽しみだ」
サラリーキャップと既存のロースターに制約があるジャイアンツは、ジョーンズを有利に配置するために、それほど多くのことはできない。そのポテンシャルを最大限に発揮できるかどうかはジョーンズとダボールHCにかかっており、それを試すダボールHCとの最初のシーズンは、シェーンGMの人事部門の意向次第で、ジョーンズがジャイアンツで過ごす最後のシーズンになる可能性もある。
今のところ、ジョーンズがコントロールできるのは自分のパフォーマンスだけだ。首の治療後、報道陣に「クリアして準備万端だ」と語っていたように、健康状態は良好だろう。契約状態に関係なく、2022年以降にフランチャイズQBになれることを証明できるかどうかはジョーンズにかかっている。
【RA】