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ニューオーリンズ出身のFSマシューがセインツと面談、地元でプレーすることに前向き

2022年04月07日(木) 15:22

タイラン・マシュー【Aaron M. Sprecher via AP】

フリーエージェント(FA)となっているフリーセーフティ(FS)のタイラン・マシューは現地5日(火)に地元に帰り、ニューオーリンズ・セインツの幹部と面談している。

マシューは今回の訪問について『The Advocate(ザ・アドボケート)』のウィルソン・アレキサンダーに次のように話している。

「まず何よりも、新しくヘッドコーチ(HC)に就任したデニス・アレンのもとでプレーできたら最高だと思う。彼は素晴らしいディフェンス思考を持っている。それに、オーナーのゲイル・ベンソンと彼女がこのコミュニティで行っている活動も尊敬している。俺はこのチームを見て育ったんだ。もちろん、家族や友達の前でプレーできる時は他の時よりも気合が入るさ。そういう機会が得られたらうれしい」

ニューオーリンズ出身のマシューは大学時代にルイジアナ州立大学(LSU)でプレーしており、NFLで過ごしてきた9年間も地元のコミュニティに深く関わってきた。

マシューはセインツと実際に契約する可能性はあまりないと思っているようだ。

「ディフェンシブエンド(DE)のキャメロン・ジョーダンやコーナーバック(CB)のマーション・ラティモアとはすでに良い関係を築いている」とマシューは述べた。「他にも仲のいい選手はたくさんいるよ。セインツのディフェンスを見るたびに、彼らとは息の合ったプレーができそうだって思うんだ」

「彼らは見事な結果を残してきた。ここ数年はディフェンスで上位5チームに入っているはずだ。俺はあまり必要とされていないと思うけど、地元に戻ってこのチームの勝利に貢献できたら最高だ」

セインツはフリーエージェントでFSマーカス・ウィリアムスをボルティモア・レイブンズに取られ、セーフティ(S)マルコム・ジェンキンスの引退を見届けた。その一方で、フリーエージェントのFSマーカス・メイと契約し、ベテランのSダニエル・ソレンセンを加えることで層を厚くした。チームはすでにセーフティとしてもプレーできるディフェンシブバック(DB)のチョーンシー・ガードナー・ジョンソンやストロングセーフティ(SS)のジャスティン・エバンス、DBのJ.T.グレーを擁しており、このポジションはかなり満たされている。

そのため、セインツは縦横無尽に動けることで“ハニー・バッジャー(アナグマ)”の愛称で知られるマシューを必要としていないかもしれないが、マシューが良いディフェンスをより良くすることができるのは確かだ。マシューはフィールド上のどこでもプレーが可能で、カバレッジとして下がることも、スクリメージラインでのプレスやブリッツなどにも対応できる多才さを持っており、あらゆるディフェンスをアップグレードすることができる。マシューがもしセインツに加われば、守りの固いセカンダリーにより多くの選択肢と威圧感を加えることができるだろう。

マシューがこのオフシーズンにセインツと面談をしたのはこれが初めてとなる。

「残念ながら今回が3回目のフリーエージェントだ」とマシューは話している。「今回は最高額のセーフティになることが目標じゃない。話題になろうとしているわけでもないんだ。家族にとって居心地の良いところを見つけたい。俺はそれくらいを求めてもいいくらい、このリーグで十分に努力して長い間プレーしてきた。チャンピオンになる可能性のあるチームでプレーしたいけど、それ以外は、子どもたちや家族が幸せに安全に暮らせることが一番だ」

本当にお金のためでないなら、セインツと契約することはマシューと彼の家族にとって最も理にかなった選択と言える。

【R】