レイブンズがフリーエージェントのRBメルビン・ゴードンと交渉中
2022年04月09日(土) 09:30エリック・デコスタは昨シーズンのようなケガによる落とし穴を避けることがチームにとっていかに重要であるかを長々と語っている。
少し驚くべきことだが、デコスタのボルティモア・レイブンズは2021年に最も早く、最も厳しいケガによって影響を受けたポジションで選択肢を模索している。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地8日(金)、レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)がランニングバック(RB)市場のトップを狙っており、フリーエージェント(FA)のメルビン・ゴードンとの契約について話し合いに入ったと報じている。
ゴードンはホールドアウトで始まった2019年シーズンの後、最終的にフリーエージェントへと自分を追いやったロサンゼルス・チャージャーズに昇給またはトレードを要求できるほどの実績を持つまであと数年というところまで来ている。ゴードンは新チームを見つける際にそう遠くまで行かず、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区のライバルであるデンバー・ブロンコスと2年1,600万ドル(19億8,944万円)の契約を結んだ。
ゴードンはブロンコスで過ごした2シーズン、2020年から2021年にかけて418回のランで平均4.6ヤードを獲得し、依然として非常に生産的なランニングバックであることを証明した。実際、ゴードンはブロンコスでの最後のシーズンでわずかに自分自身の記録を上回ったが、ノースカロライナ大学出身のランニングバックで、2021年にゴードンと共にプレーしたジャボンテ・ウィリアムズという選択肢と刺激的な今後の可能性により、またしてもフリーエージェントに移ることになった。
ゴードンはレイブンズが1年前に耐えた状況に理想的にフィットするだろう。レイブンズは、2021年シーズン第1週が始まる前に、J.K.ドビンズ、ガス・エドワーズとジャスティス・ヒルと、バックフィールド全体の選手を失った。デコスタは最終的にリビオン・ベル、ラタビアス・マレー、デボンタ・フリーマンを連れてきて、代役のためにチームを再構築することを余儀なくされた。このように、レイブンズは意図せずしてセカンドチャンスを求めるランニングバックの希望の光となった。
それは直近5年間の間に最高のプレーを残したフリーマンにとって最高の状況だった。マレーも、119回のランで1キャリーあたり4.2ヤードを獲得し、31歳で6タッチダウンを決めるなどの成功を収めた。
今になっては両者ともロースターに残っていない。サンプルサイズが小さいため比較は意味を持たないかもしれないが、レイブンズのロースターにいる3人のバックよりも、ゴードンは間違いなく優れている。
28歳――来週29歳を迎える――のゴードンは、ランニングバックの恐れる年齢、30歳にはまだ届かない。ゴードンは今も非常に生産的であることを過去2シーズンで証明し、レイブンズは(他のポジションもそうかもしれないが)ランニングバックのポジションにあまり多くの選択肢を持っていないとどうなるか、という教訓を学んだ。
デコスタとヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーが、ゴードンがチームにフィットすると判断した場合、今シーズンはレイブンズでゴードンを見ることになるだろう。
【AK】