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スティーラーズQBドウェイン・ハスキンズが交通事故死、享年24

2022年04月10日(日) 12:02


ピッツバーグ・スティーラーズのドウェイン・ハスキンズ【NFL】

ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ドウェイン・ハスキンズが現地9日(土)午前、南フロリダで乗用車にひかれて死亡したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。享年24。

その後、スティーラーズがハスキンズの事故死を公表した。

スティーラーズのヘッドコーチ(HC)を務めるマイク・トムリンは声明の中で「ドウェイン・ハスキンズの不運な逝去に打ちのめされ、言葉を失っている。ピッツバーグに来てすぐにスティーラーズファミリーの一員となり、フィールドではもちろん、コミュニティの中でも、一番のハードワーカーだった。ドウェインは偉大なチームメイトであり、それ以上に多くの人にとって素晴らしい友人だった。本当に胸が張り裂けそうだ」と述べている。

「奥さまのカラブリアをはじめ、ご家族の皆さまに心よりお悔やみ申し上げます」

オハイオ州立大学出身のハスキンズは大学2年生時の2018年にバッカイズでパスヤード(4,831)、タッチダウン(50)というシングルシーズンの歴代最高記録を含む数々のオハイオ州立大学の記録を打ち立てた。オールビッグテンのファーストチームに選ばれ、APオールアメリカンではサードチームに選出、ハイズマン賞の投票では3位に入るなどの活躍で、ワシントン・ハスキーズ戦では28対23でバッカイズを勝利に導き、ローズボウルMVPに輝いている。

ハスキンズは残りの試合出場資格を手放し、2019年NFLドラフトに登録する道を選択。ワシントンから全体15位指名を受け、同年の全体1位だったカイラー・マレー、同6位のダニエル・ジョーンズに次ぐ3人目のシングルコーラーとしてNFL入りを果たした。ハスキンズはルーキーシーズンをQBケイス・キーナムのバックアップとしてスタートするも、7試合に先発出場している。ハスキンズは1年目を先発2勝5敗で締めくくり、合計9試合に出場してパス203回中119回を成功させて成功率58.6%、1,365ヤード、タッチダウン7回、インターセプト7回を記録した。

ハスキンズはワシントンのスターターとして、また、チームのキャプテンの1人として2020年シーズンを迎えたものの、フィールド内外での出来事が理由でコーチングスタッフや幹部たちから不評を買った。ワシントンが1勝3敗のシーズンスタートとなったあと、ハスキンズはベンチに下がり、カイル・アレンに先発の座を譲った。また、NFLの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)プロトコルに違反したとして2度の罰金を科され、特に2度目の違反はフェイスマスクを着用せずにパーティーに出席したことが理由だったことから、この一件でハスキンズは4万ドル(約497万円)の罰金とチームキャプテンの座を剥奪されている。

ハスキンズはアレンやアレックス・スミス、テイラー・ハイニケとスナップを分担し続けたが、2020年12月28日、ドラフト指名からわずか20カ月でチームから放出されることになった。

ワシントンでは13試合に先発出場して3勝10敗、2,804ヤードを投げてタッチダウンは12回、インターセプト14回、試合出場は合計16試合だった。

ハスキンズは2021年1月にスティーラーズとリザーブ/先行契約を結び、ベン・ロスリスバーガーとメイソン・ルドルフに次ぐバックアップQBとして過ごした2021年は1試合を除くすべての試合でインアクティブだった。スティーラーズは今年3月にハスキンズにオリジナルラウンドのRFA(制限付きフリーエージェント)テンダーを提示していた。

2022年シーズンに向けてハスキンズはルドルフと、新たに契約したミッチェル・トゥルビスキーを含むクオーターバックルームで競い合うことになっていた。

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