もう1年プレーするとしたら、それはバッカニアーズに限るとTEグロンコウスキー
2022年04月10日(日) 00:09トム・ブレイディが引退を撤回し、ブルース・エリアンスは退任を発表、そしてトッド・ボウルズが指揮官となった今、タンパベイ・バッカニアーズでこのオフシーズンに残った唯一の疑問は、ロブ・グロンコウスキーはもう1シーズン戻ってくるのか? だけになった。そして、もしそうなら、彼は同じ色のチームで続けるのだろうか?
32歳のタイトエンド(TE)はフリーエージェントの身であり、2022年にバッカニアーズで自身12回目のNFLシーズンを迎えるのかどうかの決断にたっぷりと時間をかけている。その時間の大半を彼はニコロデオン・キッズ・チョイス・アワードで主催するギグと、2022年NFLドラフトと同じ週末にラスベガスで開催される第2回“グロンク・ビーチ”の宣伝に費やしている。
グロンコウスキーは今週『SB Nation(SBネイション)』のデビー・エメリーに、決断はそのうちすると話しており、もう一度やることを選んだ場合にはブレイディのいるバッカニアーズに限って戻ると言っている。
「俺が戻ってプレーすることを決めるなら、バッカニアーズの状況は最高だ」と彼は言う。「言った通り、俺はそこのチームメイトたちみんなが大好きだ。彼らはみんな素晴らしいチームメイトで私心のない選手たちだ。彼らはチームのことを思い、チームと組織全体にとってベストなもののためにやっている。もし俺がもう一度フットボールをやるとしたら、それはバックスのためだ」
グロンク・ビーチが終わった直後の30日(土)頃には答えを聞かせてくれるのかと問われると、彼は面白そうに“それは俺のほろ酔い加減によるな”とジョークを言ったが、その後、はっきりしたタイムラインは設けていないと答えている。
「そこでサインするつもりはないな。今はいい気分なんだよ。自由で――フットボールのことを考えず、やりたいときにワークアウトができる」とグロンコウスキーは説明した。「チームメイトは大好きだぜ。バッカニアーズの組織も、何から何まで大好きだ。みんな素晴らしい人たちで、そこで仕事をするのはすごく楽しい。今はただまったりして、キッズ・チョイス・アワードのショーとか、グロンク・ビーチパーティーの開催といった他のことをしている。そこまで忙しくせず、集中するのは月に何度かにして、フリータイムに自分のしたいことをしているんだ」
グロンコウスキーはニューイングランド・ペイトリオッツでの9年目だった2018年シーズン終了後に一度フットボールを引退している。だが、次のオフシーズンにタンパベイでブレイディたちとプレーするために復帰した。4度のオールプロに選出されているグロンクは、2020年のスーパーボウル制覇を含むバッカニアーズの2年連続ポストシーズン進出に欠かせない存在だった。彼は過去2シーズンに出場したレギュラーシーズン28試合でキャッチ100回、1,425ヤードと13回のタッチダウンを記録しており、これにプレーオフの6試合で、17回のレシーブ、226ヤードと3回のタッチダウンを追加している。
もし、グロンクが戻らずにスライムを浴びる生活を選ぶとしたら、ブレイディが頼るのはベテランTEのキャメロン・ブレイトと、練習生を出たり入ったりしているコディー・マッケルロイになる。長年バッカニアーズでTEを務めたO.J.ハワードはオフシーズンの間にバッファロー・ビルズへと旅立っていった。くしくもグロンコウスキーの行き先としてうわさされていた場所だ。
グロンク自らが引き延ばしているフリーエージェンシーで最も考え得るシナリオは、実際の活動が始まる7月後半のトレーニングキャンプを待ってから、戻るか否かを正式決定するというものだ。そうすれば、オフシーズンプログラムの任意と義務の部分を避けることができる。タンパベイのチームアクティビティは5月17日(火)に始まり、参加義務のあるミニキャンプは6月7日(火)から9日(木)に行われる。
だが、これはグロンクのタイムラインなのだから、われわれは待つしかない。
「期限は決めていないんだ。そもそも決める必要すらない――俺が何も決めなければ、それはつまりプレーしないってことだろ!」とグロンコウスキーは言う。「俺が自分の人生で決めなきゃならないことなんて何もないんだ。一生このまま何も決めずにいくのもいいかもな。俺が70歳ぐらいになって、“ロブ、どうするんだ?”って誰かが聞く。そしたら俺は“まだ分かんないなあ”って答えるのさ」
【M】