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プレーオフでの勝算に関する質問は「バカげている」とレイダースQBカー

2022年04月15日(金) 13:27


ラスベガス・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Ron Schwane】

クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードはポストシーズンの試合に勝てないと言われていたことを覚えているだろうか。そのバカげた考えはスタッフォードがロサンゼルス・ラムズの一員としてスーパーボウルで活躍したことによって払拭された。

ラスベガス・レイダースと新たに3年1億2,150万ドル(約153億5,420万円)の契約を結んだ後、QBデレック・カーは同じような転機を迎えようとしている。

カーは現地13日(水)に「“プレーオフで勝てるかどうか”という問いかけ。それはバカげている」と語った。「達成できなかっただけで、チャンスがあったのにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンに最後のシリーズで負けただけで、そう言われるのか? 俺たちはできると思う。どれだけ惜しかったかが分かるだろう。でも、そうは言っても、プレーオフに進出したチームの55%は次の年には進出できない。つまり、俺たちには不利な状況だ。俺はそういう考え方が好きだから、負け犬のメンタリティを持ち続けるし、だからこそ挑戦的になれる」

レイダースの先発QBを務めるようになってから8年間で、カーはチームを2度ポストシーズン進出に導いてきた。1回目の2016年はケガに見舞われて出場していない。昨シーズンはワイルドカードラウンドでシンシナティ・ベンガルズに敗れている。ベンガルズは結局、AFCを代表してスーパーボウルに出場を果たした。

スタッフォードが昨年にロンバルディトロフィーを掲げたように、ポストシーズンの成績だけでクオーターバックを判断するのは間違っている。クオーターバックの成功は、最もチームワークを重視するアメリカンスポーツにおいて、周囲の状況も含めて総合的に判断されるべきだ。カーは在籍期間の大半でクオーターバックのトップ15位に入る実力を持っており、波乱の2021年シーズンにおいても最高のパフォーマンスを披露している。

カーは「自分の能力もチームの能力も分かっているから、これからが楽しみだ。もちろん、その(プレーオフ)出場権を獲得しなければならない。第5シードとか、そんなところだったっけ。今年はそれ以上の成績を残したいね。それが常に目標だ。このディビジョンではタフな戦いになると思うけど、その挑戦にワクワクしている」と強調した。

ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスとヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズが新たにチームに加わったことで、カーはこれまでのどのシーズンよりも成功するための態勢が整っていると言えよう。

【RA】