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WRとしてのタグ指定の可能性に執着しないドルフィンズTEガシキ

2022年04月15日(金) 14:40


マイアミ・ドルフィンズのマイク・ガシキ【AP Photo/Wilfredo Lee】

マイアミ・ドルフィンズがタイトエンド(TE)マイク・ガシキにフランチャイズタグを行使したとき、このパスキャッチャーがタイトエンドではなく、ワイドレシーバー(WR)としてのタグ付けを求めるのではないかと推察されていた。

2022年のフランチャイズタグはワイドレシーバーが1,841万9,000ドル(約23億2,838万円)で、タイトエンドは1,093万1,000ドル(約13億8,183万円)となっている。大きな差があることから、ガシキがより高額の指定を請求するのではないかと見られていた。スロットで402回、アウトワイドで218回、タイトで140回のスナップを経験したパスキャッチャーとして知られていることから、ガシキが自分はタイトエンドというよりはレシーバーよりだと主張したとしてもそれなりの言い分がある。

現地13日(水)、ガシキは指定について要請する意向があるのか直接質問されている。26歳のガシキは現状について関心を持っている様子ではなかった。

チームによれば、ガシキは「それはもちろん・・・もちろん俺次第だけど、俺のエージェントによる部分がもっと大きいし、彼がやってくれていることだからな」と話したという。

「だけど、今、俺はここにいるし、議論を起こすような男じゃない。俺はロッカールームで良くない存在になるつもりはないし、組織を落胆させたり、変な理由で話題になるような男になるつもりもない。俺が前から言っているように、ただ自分にできる方法でこのチームを助けたいだけだ」

それがTEであろうとWRであろうと、ドルフィンズがタグを使ったことに対して何ら遺恨はないことを示すべく、ガシキは自主参加のオフシーズンワークアウトに参加していることを指摘した。

キャッチ73回でキャリアハイの780ヤードとタッチダウン2回をマークしたガシキは、フランチャイズタグでプレーする代わりに複数年の契約延長がないことを思い悩んでいないという。

「正直言って、それは彼ら次第だ。クリス(ジェネラルマネジャー/GMのグリア)やブランドン(フットボール統括部門副社長のショア)とはいい関係だし、新しいコーチングスタッフとももちろんそう。分からないけど、そういうのが関係あるのかもな。俺にちゃんとした答えがあるわけじゃない。でも、自分がどんな人間かは知っているし、自分が仕事人としてどういう人間か、どういう選手かは分かっている。俺はただそこへ戻り、自分のやることを続ける。改善し、プレーを決めて、チームがフットボールの試合で勝つのを助けるつもりだし、いずれその報いがあればいい」

ドルフィンズとガシキが複数年契約を結ぶには、7月15日(金)まで時間がある。従来の傾向として、フランチャイズタグをつけられた選手の延長契約は期限間近になるまでまとまらないことが多い。

新ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルズの攻撃陣において、ガシキはスピードスターのタイリーク・ヒルやジェイレン・ワドルの傍らでシングルカバレッジを活用し、特に動きの遅いラインバッカーや小柄なセーフティーたちを相手に重要な役割を担うはずだ。このオフシーズンに長期契約に至らなかったとして、2022年にさらなる活躍を見せれば、将来にやってくる契約はさらに大きなものになるだろう。

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