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コルツがプロボウラーのCBギルモアと2年契約へ

2022年04月16日(土) 00:24

スティーブン・ギルモア【AP Photo/Jacob Kupferman】

インディアナポリス・コルツまた1人、大物を捕まえた。

コルツがコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアと2年契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが伝えている。ペリセロがつかんだ情報によると、契約は2,300万ドル(約29億0,899万円)相当だということだ。

ギルモアは現地14日(水)にインディアナポリスを訪れていた。

オーナーのジム・アーセイと手を結び、新クオーターバック(QB)マット・ライアンの後ろで自らをスーパーボウル候補と目しているチームにやってくる最新の選手が年間最優秀守備選手に選ばれているギルモアということになりそうだ。

彼は5度のプロボウラーであり、ケガさえなければ優秀なカバーマンだ。バッファロー・ビルズで5シーズンを過ごした後、ギルモアは2017年にニューイングランド・ペイトリオッツと大型契約を結ぶ。そこで彼はビル・ベリチックのセカンダリーでセンターピースとして活躍する。だが、大腿(だいたい)四頭筋のケガと契約問題により、2021年にペイトリオッツを去った。その年の10月初めにカロライナ・パンサーズにトレードされ、そこで8試合をプレーしている。

統計上、ギルモアのカバー記録は最優秀守備選手(DPOY)に選ばれた2019年以降、下降を続けている。2019年に許したコンプリート率は49.0%、タッチダウン1回、インターセプト6回でパサーレートは47.4だった。2020年から2021年になると、許したコンプリート率は65.6%、タッチダウン4回、インターセプト3回でパサーレートは91.2となる。

31歳のギルモアは以前よりも力が弱まっているかもしれない。とは言え、コルツにとっては大幅なアップグレードだ。ダイナミックなスロットコーナーであるケニー・ムーアの傍らでプレーすることで、ギルモアはアウトサイドでトップレシーバーたちと渡り合うことができるだろう。

コルツは2021年に32回のタッチダウンパス(NFLで2位)、試合平均234.1パスヤード(同19位)を対戦相手に許した。活気を取り戻したギルモアが守りの穴をふさぐことに期待がもたれている。

今回の件はコルツにとって、昨年にポストシーズンに届かなかったロースターのアップグレードのための最新の動きだった。攻撃面ではQBカーソン・ウェンツに替えてライアンをけん引役に据えた一方、ジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードの取り組みの多くは守備面に関連するものだ。CBロック・ヤシンをダイナミックなエッジラッシャーであるヤニック・エンガーコエとトレードしたほか、コルツはCBブランドン・フェイシーソン、セーフティ(S)のロドニー・マクロードとアルマーニ・ワッツ、ラインバッカー(LB)ブランドン・キングと契約している。

そして、そこに元DPOYが加わった。

表面上、コルツ守備陣にはディフェンシブタックル(DT)ディフォレスト・バックナーやLBダリウス・レナード、エンガーコエ、LBボビー・オケレーケ、2年目のエッジラッシャーであるクイティ・ペイやダヨ・オディンボ、Sジュリアン・ブラックモンがケガから戻ってくる。そこに今回、ギルモアが合流するというわけだ。

2021年シーズンが終わったとき、アーセイは大きな動きに出ると約束した。数カ月かかりはしたが、波は確実にインディに届いている。

【M/A】